台風21号 非常に強い勢力に発達へ 来週後半 沖縄は大荒れ 本州付近も影響の恐れ

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2024年10月26日 16:43  日本気象協会

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日本気象協会

台風21号 非常に強い勢力に発達へ 来週後半 沖縄は大荒れ 本州付近も影響の恐れ

大型の台風21号は今後、勢力を強めながら、次第に進路を北よりに変えるでしょう。非常に強い勢力で暴風域を伴って沖縄に近づく恐れがあります。沖縄や奄美は来週後半は大荒れの天気となる恐れ。来週末は西日本や東日本でも台風の影響を受ける可能性があります。



●大型の台風21号 非常に強い勢力へ


大型の台風21号は、26日(土)15時現在、フィリピンの東を西へ進んでいます。

台風21号は今後も西よりに進みますが、29日(火)頃から進路を北よりに変えて、30日(水)頃から沖縄の南へ進む予想です。

また、台風21号は海面水温の高い海域を進むため発達し、28日(月)は暴風域を伴い、29日(火)には強い勢力に、30日(水)には非常に強い勢力となるでしょう。台風の強さは最大風速で決まり、非常に強い勢力とは強い方から2番目の勢力です。31日(木)15時には最大瞬間風速60m/sが予想されています。


●沖縄・奄美は大荒れの恐れ


上の図は気象庁の予測モデルの一つであるGSMによる雨や風、気圧の予想です。台風のぐるぐると渦を巻く雨雲が沖縄に迫ってくる予想となっています。

沖縄や奄美は台風の接近に伴い、30日(水)頃から次第に雨や風が強まり、31日(木)頃から大荒れの天気となるでしょう。沖縄や奄美では暴風が吹き荒れ、海上は大しけとなり、警報級の大雨となる恐れもあります。まだ台風の接近する日時は変わる可能性がありますので、最新の台風情報に注意し、台風対策をなさってください。


●西日本や東日本も台風の影響を受ける恐れ


11月1日(金)以降の気象庁による台風の予想進路図はまだ出ていませんが、日本や海外の気象予測モデルでは九州や四国、本州付近に北上すると予想するものが複数あります。

また、来週末は前線が西日本から東日本付近に延びるでしょう。前線に向かって台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発化する見込みです。九州から関東を中心に降水量が多くなる恐れがあります。

台風の間接的な影響に加え、直接的な影響を受ける可能性もあり、今後の動向に注意が必要です。


●台風の大雨 土砂災害から身を守るための情報


台風が近づくにつれて、大雨のもとになる「暖かく湿った空気」が流れ込むので、雨が続いて、土砂災害が発生する恐れがあります。土砂災害から身を守るには、次の2つの情報をチェックするのが、おススメです。

1つめは、住んでいる場所(今いる場所)が、土砂災害が発生しやすいかどうか、確認することです。都道府県や国土交通省のホームページを見て、「土砂災害警戒区域」や「土砂災害危険個所」となっていれば、土砂災害の恐れがあります。ただ、土砂災害警戒区域でなくても、近くに「がけ」がある所は、注意が必要です。

2つめは、雨の情報を確認することです。パソコンやスマホで、雨雲レーダーを見ると、雨雲の様子を確認できますし、気象庁のホームページなどでは、「どれくらい雨が降ったか」という情報だけでなく、「土砂災害警戒情報」が発表されている所もわかります。土砂災害警戒情報が発表されたら、自治体からの避難指示の発令に特に注意しながら、安全な所へ避難してください。



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