ヤマハ:上位入賞チャンスも不運のクアルタラロ「損傷を考えればペースは良かった」/第18戦タイGP

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2024年10月27日 21:30  AUTOSPORT web

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ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)/2024MotoGP第18戦タイGP 決勝
10月27日、2024年MotoGP第18戦タイGP MotoGPクラスの決勝レースがブリーラムのチャン・インターナショナル・サーキットで行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームのファビオ・クアルタラロは16位、アレックス・リンスはリタイアでレースを終えた。

 早朝に雨が降り迎えた決勝日。ウオームアップ走行では雨は止んだもののコース上の雨水は残り、ウエットコンディションとなった。

 ヤマハのふたりを含め、どのライダーも慎重に走行しながらウエットタイヤの感触を確認していた。ここではリンスが15番手、クアルタラロが17番手となった。

 Moto3、Moto2はドライコンディションで行われたがMoto2決勝の終盤から雨が降り始め、決勝レースはウエットコンディションとなった。6番グリッドのクアルタラロは好スタートを決め、4番手へ浮上。リンスもポジションを上げたものの、2周目の4コーナーで失速し、20番手まで落としてしまう。

 クアルタラロは、前方のマルク・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)との差を1秒以内に保ちながら4番手で走り続けていた。しかし、4周目に8コーナーでインから仕掛けてきたフランコ・モルビデリ(プリマ・プラマック・レーシング)と接触し転倒。リタイアこそしなかったものの、20番手でコースに復帰することになった。

 上位を含め転倒が相次ぎ、サバイバルレースとなってきた中盤。リンスはその恩恵を受け、10周目には入賞圏内の15番手へと入る。

 クアルタラロは、前のライダーと20秒以上の差と大きく離されているが、入賞の可能性を掴むために完走を目指して走り続けた。

 終盤に差し掛かった残り4周、13番手を走行していたリンスが4コーナーで転倒を喫してしまいリタイア。ダメージのあるマシンで最後まで走り続けたクアルタラロは、16位でフィニッシュし、ヤマハはノーポイントでレースを終えた。

 チームランキングで追うトラックハウス・レーシングは、レース中盤に2台ともリタイアしており、点差を縮めるチャンスであった。この21ポイント差は、残り2つのレースで上回るには大きい点差だ。

 次戦はアジア・オセアニア3連戦の最後となるマレーシアGP。タイGPでは不運が襲い、ヤマハにとって不本意な結果となったが、週末を通してクアルタラロが見せた強力なペースをセパンでも再現し、ポイント獲得ができるのか注目したい。

■ファビオ・クアルタラロ(決勝:16位)
「スタートはかなり良かった。最初の2、3周はポジティブで、上位陣とのバトルを楽しんでいた。その後、フランコと接触して転倒してしまった」

「レースには復帰した後は、フットペグもリヤブレーキもなく、ハンドルも曲がっていてウイングもなかったことを考えれば、ペースはかなり良かった。雨でも周回を重ねることができたのは良かったと思う。マレーシアでは期待したいね!」

■アレックス・リンス(決勝:リタイア)
「長く高速な4コーナーで転倒してしまったけど、幸いにも無事だ。全体的にはドライコンディションの時と同じで、リヤタイヤを温めるのにかなりの周回数を要した。5〜6周してタイヤの準備ができたときには、1分40秒台で走ることができたよ」

「前に集団がいたので追いつくことはできたが、彼らをパスするのに苦労した。ジョアン・ミル(レプソル・ホンダ・チーム)をオーバーテイクするチャンスもあったよ。でも、集団の中に入ってからは、オーバーテイクしようといろいろなラインを試していたので、フロントタイヤはもう限界を迎えていた。フロントにデグラデーションを感じていたところで、僕のレースは早めに終わってしまった」

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