10月27日、2024年MotoGP第18戦タイGP MotoGPクラスの決勝レースがブリーラムのチャン・インターナショナル・サーキットで行われ、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は13位でフィニッシュした。
早朝の雨でウエットコンディションで始まった朝のウォームアップ走行。決勝でも雨の可能性があるため、ウエットタイヤでの感触を確かめるセッションとなり、中上は19番手となった。
サイティングラップ直前に雨が降り始め、26周を争う決勝はウエットコンディションとなった。中上はスタートで失速し、22番手に後退。序盤から他車の転倒が相次ぎ、3分の1が終えた9周目に16番手まで順位を上げた。
折り返しを迎えた残り13周、トップ争っていたマルク・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)が転倒。これにより、中上は15番手と入賞圏内に浮上するもマルク・マルケスは、3秒後方の16番手でコースに復帰する。
中上は、マルク・マルケスを10周に渡って後ろに従えていたが、残り2周で先行を許した。しかし、終盤にも上位ライダーの転倒があり、13位でチェッカーを受けた。
最後尾からの追い上げる苦しいレースとなったが、中上はサバイバルレースとなった状況で完走し、ポイント獲得を果たした。
次戦マレーシアGPは、アジア・オセアニア3連戦の最後のレース。より赤道に近いセパンでは、今週末で得たデータを活かして、再びポイント獲得できるのか、そして残り2回となった中上のレースに注目したい。
■LCRホンダ・イデミツ
中上貴晶(決勝:13位)
「レース序盤は難しかったです。リヤタイヤのフィーリングがつかめず、コンディションもトリッキーだったので、状況を理解するのに何周か掛かりました」
「その後はフィーリングが良くなってきて、ライバルたちよりも速かったのでオーバーテイクすることができました。最終的にはポイントを獲得することができました。入賞は重要なことです。来週のマレーシアでまた頑張ります!」