ホンダ:トリッキーなコンディションのレースで4人全員ポイント獲得「チームの働きに感謝」/第18戦タイGP

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2024年10月28日 06:10  AUTOSPORT web

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ジョアン・ミル、ルカ・マリーニ(レプソル・ホンダ・チーム)、ヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)/2024MotoGP第18戦タイGP 決勝
 10月27日、2024年MotoGP第18戦タイGP MotoGPクラスの決勝レースがブリーラムのチャン・インターナショナル・サーキットで行われ、レプソル・ホンダ・チームのルカ・マリーニが11位、ジョアン・ミルは15位に入った。

 ヨハン・ザルコ(ホンダ・カストロールLCR)は8位、中上貴晶(ホンダ・イデミツLCR)は13位でレースを終えている。

 早朝に雨が降り、ウエットコンディションのウォームアップ走行で決勝日を迎えた。午後も雨の予報があるため、各ライダーはこの10分間でウエットタイヤの感触を確認した。このセッションではマリーニが3番手、ザルコが11番手、中上が19番手、ミルが20番手となった。

 Moto2決勝の終盤に雨が降り出し、26周の決勝レースもウエットコンディションで始まった。

 スタートでは、ミルが17番手、マリーニも19番手と両者ともふたつポジションを上げ、ザルコもオープニングラップで9番手まで浮上。一方で中上は、22番手と最後尾に後退してしまった。

 3周目にザルコが17番手に落とすものの、序盤から転倒が相次いだことも助けとなり、ミルとマリーニの3台でバトルを繰り広げながら入賞圏内へと順位を上げていく。

 レース後半の残り11周、ザルコがミルをオーバーテイクして12番手になると、残り5周でアレックス・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)とアウグスト・フェルナンデス(レッドブルGASGASテック3)を一度にオーバテイクし、9番手に浮上。最終周にはアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)を攻略し、8位でチェッカーを受けた。

 好調だったミルは、後半に入ると前にマシンのフィーリングが悪化してしまい、大きく失速。次々と抜かれてしまったが、入賞圏内には留まり15位でフィニッシュ。

 レース終盤には、序盤に転倒しコースに復帰していたマルク・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)とエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ・レノボ・チーム)がマリーニと中上の背後に迫る。残り2周で中上はマルク・マルケスに先行を許したが、バスティアニーニに対しては守り切り、13位でゴール。

 マリーニも最終周にマルク・マルケスに抜かれ12位でフィニッシュとなった。しかし、マルク・マルケスにミルを抜いた際に危険な動きをしたとして1ポジション降格のペナルティが科され、最終的に11位でレースを終えた。

 非常に難しいコンディションのレースだったが、ホンダ勢は全車完走し、4人全員ポイント獲得を果たした。

 アジア・オセアニア3連戦の締めとなる次戦マレーシアGP。週末に収集した暑いコンディションでのデータを元に、さらなるポイント獲得を目指すホンダの走りに期待したい。

■ジョアン・ミル(決勝:15位)
「レース前半はとても良かった。力強く、ほぼ思い通りに走ることができた。後半はフィーリングが変わってしまい、大きく順位を落としてしまった。チームとしては、何が起こったのかを理解し、次回に向けて改善していく必要がある。レースで今日のようなスタートができれば、トップ10も可能だと思うからね」

「全体的に見れば、僕たちの週末には多くのポジティブな要素があったし、1ポイント以上の価値があったと思う。マレーシアに到着して、また自分たちのポテンシャルを発揮できる可能性があることを楽しみにしているよ」

■ルカ・マリーニ(決勝:11位)
「ウオームアップもレースもとても楽しめた。コンディションは非常に複雑で、クラッシュのリスクを冒さなければならないポイントがたくさんあった。このようなトリッキーなコンディションでも僕はかなり速かったよ。でも、トラックが滑りやすかったからオーバーテイクが難しかった」

「ミルやザルコとバトルできたのは本当に楽しかった。土曜日は本当に厳しいものだったけれど、その週末を救えるような満足のいくレースができた。次のシーズンが始まる前に、さらに進歩させるチャンスがあと2回あるよ」

■ヨハン・ザルコ(決勝:8位)
「いい一日だった! 今季最高の結果を残すことができて、モチベーションが高まったね。レース序盤は厳しくて、何度か順位を落とした」

「でも、集中力を切らさないようにして、レース後半には調子が上がってきて、8番手まで上がることができた。バトルを楽しめたし、チームの働きに感謝しているよ」

■中上貴晶(決勝:13位)
「レース序盤は難しかったです。リヤタイヤのフィーリングがつかめず、コンディションもトリッキーだったので、状況を理解するのに何周か掛かりました」

「その後はフィーリングが良くなってきて、ライバルたちよりも速かったのでオーバーテイクすることができました。最終的にはポイントを獲得することができました。入賞は重要なことです。来週のマレーシアでまた頑張ります!」

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