台風21号 31日〜11日1日頃「非常に強い」勢力で沖縄に接近か 本州への影響は

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2024年10月28日 08:54  日本気象協会

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日本気象協会

台風21号 31日〜11日1日頃「非常に強い」勢力で沖縄に接近か 本州への影響は

台風21号は、31日(木)から11月1日(金)頃に「非常に強い」勢力で沖縄地方に接近するおそれ。先島諸島では暴風や大しけとなる所も。本州付近では秋雨前線の活動が活発になるなど、影響がありそう。



●台風21号 「非常に強い」勢力で沖縄地方に接近


今日28日(月)午前6時現在、大型の台風第21号はフィリピンの東にあって、1時間におよそ10キロの速さで西北西へ進んでいます。中心の気圧は985hPa、中心付近の最大風速は23メートル、最大瞬間風速は35メートルとなっています。

台風21号は発達しながら北よりに進み、30日(水)には「強い」勢力となり、31日(木)から11日1日(金)頃は「非常に強い」勢力で沖縄地方に接近するおそれがあります。台湾付近に進んだあとは進路を東よりに変えて、11月2日(土)には東シナ海に進むでしょう。

その先の進路予想はまだ出ていませんが、日本や海外の気象予測モデルでは本州付近を北上すると予想するものが複数あります。台風の直接的な影響がなくても、本州付近に停滞する秋雨前線の活動が活発になって警報級の大雨になるおそれがあり、今後の情報に注意が必要です。


●先島諸島 暴風や高波に警戒


上の図は、気象庁の予測モデルの一つであるGSMによる雨や風、気圧の予想です。沖縄地方は、台風が接近する前から海上ではうねりを伴って波が高くなるでしょう。先島諸島では、31日(木)から11月1日(金)頃にかけて大しけや暴風となる所があり、台風の外側の発達した雨雲がかかる可能性があります。また、進路によっては沖縄本島でも大しけとなるおそれがあります。

台風の発達のピークが、沖縄地方に接近するタイミングと重なる予想で、台風への早めの備えが必要です。東よりに進路を変えるまでは、時速10キロ〜15キロ程度と動きが遅いため、影響が長引く可能性があります。


●台風が近づく前の対策 暴風に備えて


台風の暴風が怖いのは、いざ暴風になると身動きが取れなくなるということです。そこで、暴風に対して事前に3つの点について確認したり、備えたりしておく必要があります。

1つめは、雨どいや側溝などを掃除して水はけを良くしておきましょう。落ち葉などで側溝が詰まって水が流れないと、道路が冠水する原因となります。

2つめは、屋外に置かれている飛ばされやすいもの(物干し竿、鉢植え、ゴミ箱など)はしっかり固定するか、室内にしまうなどの対策をしましょう。商店などでは看板が飛ばされたり、自動販売機が倒れたりしないか、確認してください。

3つめは、暴風で飛ばされてきたもので窓ガラスが割れないよう窓は鍵をかけ、雨戸があれば閉めましょう。窓ガラスにガムテープを貼ると、風圧に耐えられるようになります。もしガラスが割れても破片が飛び散るのを防ぐために、カーテンも閉めておいてください。



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