先天性の視覚障害を持つ漫談家・濱田祐太郎が27日、YouTubeチャンネル『濱田祐太郎の盲目ライフチャンネル』を更新。自動販売機と缶飲料にまつわる苦労を明かし、怒りを訴えた。
■アルコール缶の「3文字」
学生時代に通っていた視覚特別支援学校の近くには、飲み物の名前と価格が点字で表記されている自動販売機があったという濱田。しかし、大半の自販機には点字表記はなく、「どこに何が置いてあるか分からないから、ほぼルーレットみたいな状態で、適当に買う」ことに。
缶飲料の中でアルコール類だけは、視覚障害のある未成年が誤飲しないように、缶の上部に「おさけ」の点字があるが、濱田によると「その文字だけです。ビールなのか、ハイボールなのか、チューハイなのかはまったく書いていない」という。
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■間違って購入しても…
しかも、点字の表記があるのは缶本体だけで、自販機には書かれていないため、たとえ成人であっても、仕事中などアルコールが飲めない状況で誤って購入してしまう可能性もある。
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「(自販機から)ガシャって出てきて、『おさけ』とだけ書いてあった場合、『この缶はどうしたらいいの?』ってなるわけですよ。だったら、自動販売機のボタンに上のところに、点字で書いておけよって思うわけです。なんで缶にだけ直接書いてあんねんっていう」と指摘。
自販機のボタンを押して商品が出てきた後で、それがアルコールであることに気づいても、「返金対応みたいなのもしてないと思うんです。それがすごい腹立つ。詐欺みたいなことされてるわけでしょ?」と怒りを訴える。
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■「完全に詐欺でしょ」
「返金対応するべきやし、『間違って買った人のために返金対応します』みたいなことがあるんだったら、そのお知らせをまず点字で書けよって思うわけですよ。そんなこと一切書いてないからね、缶にも自動販売機にも」とも。
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「買ってもうた側としては、このお酒の缶に関してはどうしようもないわけですよ。完全に詐欺でしょ。100歩譲ったとしても『これって詐欺じゃない?』と思う」と話す。
最近では、カメラで撮影した画像の文字を音声で読み上げるアプリなどもあるが、「使いこなすのは上級者の視覚障害者じゃないと無理だと思いますよ」と指摘。自販機に点字の表記を付けてほしいと主張し、「飲み物なんて季節によって配置換えするねんから、配置換えしたタイミングで、点字のシールとかがあるし、点字も変えればいい」とも訴えていた。
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■「ごもっとも」の声
濱田の話に、ファンからは「点字付き自販機にぜーんぶ変われ〜!」「店員のいるお店なら買い間違えは起きないでしょうが、自宅に保管するときのためにも、もう少し詳しく点字を付けてあると便利ですよね…。主張はごもっともです」との声が。
さらに、「飲み口付近に点字を添えるという考え方はいいと思うのですが、酒造メーカーはせっかくそういう発想をしたのだから、自販機を使って販売を行う部門とも意識を共有する努力をすべきでしょうね」との意見も寄せられている。
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■自販機をめぐる怒りを訴える
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(文/Sirabee 編集部・しばたけろこ)