元前頭豊山・小柳亮太「映画の中では殺せて気持ちいい」東京国際映画祭「十一人の賊軍」舞台挨拶

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2024年10月28日 19:38  日刊スポーツ

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東京国際映画祭オープニング作品「十一人の賊軍」ワールドプレミアに登壇した、大相撲元豊山の小柳亮太(撮影・村上幸将)

大相撲の元前頭豊山の小柳亮太(31)が28日、都内で開幕した東京国際映画祭オープニング作品映画「十一人の賊軍」(白石和彌監督、11月1日公開)ワールドプレミアが開かれた東京・丸の内ピカデリーの舞台あいさつに登壇した。


「十一人の賊軍」は、明治維新の最中の1868年(明元)に勃発した戊辰戦争の際に、新発田藩(現・新潟県新発田市)で起きた奥羽越列藩同盟(旧幕府軍)軍への裏切りのエピソードを描く。女房を寝取られた怒りから新発田藩士を殺害した駕籠屋の政を演じた主演の山田孝之(41)はじめ、とりでを守り抜けば無罪放免の条件で、決死隊として戦場に駆り出された一筋縄ではいかない罪人集団には、山田の他にも個性的な俳優陣がそろった。


小柳は、つじ斬りで複数人を殺害した浪人・辻斬を演じた。檀上で「元大相撲…当時、豊山という名前でやっていました」と自己紹介した。通訳が「おたかやま」と間違ってしまうと「豊山。滑舌、悪くてすみません」と謝った。


22年11月に引退後、「相撲パーソナルトレーナー」として活動してきた。引退4カ月後に白石和彌監督(49)からオファーを受け「若干、ダマされている」と思ったが、監督に会い、誘われ「こんなに、運命的なお話があるんだ」と出演を決めたという。


新潟市出身で「舞台の新潟の出で、すごくうれしかったですし、その映画に携わらせていただいた。一生分の縁を使った」と、映画への出演を喜んだ。役どころについては「自己中心ながら、メチャクチャ人を斬って殺した大罪人。でも現実世界で殺したら違法じゃないですか? 映画の中ではメチャクチャ殺せて気持ち良かった。監督、ありがとうございました」と白石監督に感謝した。

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