山口百恵さん 長男妻の疎遠だった父が逝去…自身も葬式にも出なかった“毒父”との不和

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2024年10月30日 11:01  web女性自身

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《実父であります作曲家・編曲家の牧野信博が、昨年2023年10月18日に63歳にて永眠いたしました》



10月18日、Xでこう報告したのは声優の牧野由依(38)。実父が1年前に亡くなっていたことを明かした。



’20年に三浦祐太朗(40)と結婚した牧野。祐太朗の母・百恵さん(65)は牧野の姑にあたる。



「百恵さんと牧野さんはLINEを交換してメッセージのやり取りをするなど、日ごろから良好な嫁姑関係を築いています。



牧野さんのお父さんが亡くなった際にも、百恵さんが何かと支えになったのではないでしょうか」(音楽関係者)



一周忌を迎えて発表した実父の死。牧野はこうも綴っている。



《10年程前より、父は私や母とは別の道を歩むことを選んでいたため、その間連絡を取ることもなかった》



晩年は疎遠だった牧野親子。牧野家の知人はこう語る。



「お父さんはとても教育熱心な人で、由依ちゃんはお父さんをとても尊敬していました。



もともとは仲のいい一家だったと思いますよ。



ただ、由依ちゃんが結婚したころに『おめでとう』と声をかけると、『ありがとう』とは言うもののあまり多くは語らず……。今思えば、そのころにはすでに親子に距離ができていたんですね」



実は百恵さんも、父との確執に長らく悩んでいた。著書『蒼い時』(引退直前の’80年9月出版、集英社)に、強い言葉でこう綴っている。



《私には、父はいない。一つの肉体としてあの人がこの地球上に存在していたとしても、私はあの人の存在そのものを否定する》



前出の音楽関係者は続ける。



「百恵さんの父は百恵さんの母のほかに妻がいて、百恵さんの母とは入籍していませんでした。



それでも百恵さんが幼いうちは、欲しいものを買ってあげたりお出かけに連れていったりと、父親らしくかわいがっていたそうです。そのころは百恵さんも父への敬愛を持っていたといいます」



しかし、百恵さんが中学入学を控えた春。『蒼い時』によると父からこう投げかけられたという。



「中学に入ったからといって、ボーイフレンドとか何とか言って、男と腕でも組んで歩いたりしたらぶっ殺すからな」



そのときのことを百恵さんはこう振り返っている。



《あの時のあの人の目、娘を見る父親の目ではなかった。娘を娘としてではなく、自分の所有している女を見る時のような動物的な目だった》(『蒼い時』)



やがて百恵さんが歌手デビューすると、所属事務所に借金したり、事務所移籍の話を勝手に進めるなどして百恵さんを苦しめた。『蒼い時』には《私が芸能界に入った途端、あの人は豹変した》《金銭的なトラブルだけでもあの人を許せなくなっていた》と綴られている。



「百恵さんがデビューした翌年である’74年、父は脳溢血で倒れることに。百恵さんは一度は入院先を見舞ったそうですが……」(前出・音楽関係者)



病に倒れてもなお、“百恵の父”という立場を振りかざした。



「百恵さんの父は入院先にマスコミを呼び、百恵さんの親権を自分に変更することを求めて会見を開いたのです。



こうした傍若無人な態度に百恵さんは限界を感じ、以降父に会うことはなかったようです」(前出・音楽関係者)



『PLAYBOY』(’80年11月号)のインタビューで父の消息について尋ねられ、百恵さんは《知らないです》《あまり聞きたいとも思いません》と答えている。



そして『蒼い時』にはこんな記述が。



《生きているうちは絶対に会いたくない。多分、お葬式にも出ないと思う》《私も親という立場になって心が静かになった時に、お墓参りぐらいはするかもしれないけど……》



前出の音楽関係者は言う。



「引退後の’91年に父は他界しましたが、百恵さんは葬式に姿を見せなかったと報じられています。親子の関係が回復することはついにありませんでした」



不和を抱えたままこの世を去った父。百恵さんは、その後も後悔の念と心の葛藤が続いたようだ。



「実の父ですから、本来なら生きているうちに再会したかったでしょうし、死を悼みたかったはず。ただ百恵さんの場合は父との間にトラブルがあまりにも多く、心の整理に時間がかかったといいます」(前出・音楽関係者)



いっぽう、牧野は《最期は少しだけ顔を合わせることができました》と明かしている。



「百恵さんは、牧野さんには同じ思いはしてほしくないと思ったのでしょう。どんな事情があったとしても、“できることならお父さんに顔を見せてあげたら”と声をかけたのではないでしょうか」(前出・音楽関係者)



“毒父”ともいえる実父を最後まで赦すことができなかった百恵さん。愛嫁への助言には、そんな自省の思いがあったのかもしれない。

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