俳優古川雄大(37)が29日、NHKの新シリーズ特集ドラマ「コトコト〜おいしい心と出会う旅〜」の富山編、新潟編の完成会見に出席した。
スープを作ることが趣味で、全国の魅力的な食材を探して旅する古川演じる百貨店のバイヤー、結稀宏人がご当地の食材などを使って周囲の人と関わっていく物語。話が進むごとに結稀がスープを作る理由が明らかになっていくという。
古川は「ゆったりとした空気の流れるドラマで、現地で撮影したからこそ撮れた映像の力もあります。心にしみわたる、コトコトと煮込んだスープを飲んだような感覚になるドラマに仕上がっているなと思いました」とあいさつした。
会見には富山編に出演する柴田理恵(65)、新潟編に出演する小林幸子(70)も登壇した。ともに同県出身で、柴田は立山連峰を望む畑でブロッコリーやにんじんなど野菜に愛情を注ぐ農家、三盃和代役。「富山あるあるがありすぎて、ゲラゲラ笑って見てしまいました。夫は東京の人ですが『富山の人ってこういうこと言うよなあ』と言って笑ってました」と語り「富山はご存じのように、ブリ、かに、エビとか以外にも野菜もおいしい。ブロッコリーもおいしいというのはこの時、始めて知りました」と話した。
演技は「地のまんまでやらせていただいた」と振り返り「農家の方もいっぱい見学にいらして、休み中にずっと農家の人たちと一緒にしゃべっていたら再開する時に『柴田さんがいなくなった』って騒ぎになっていて、紛れてわからなくなったっていう。そこで(農家から)里芋を買う約束とかもして参りました」とエピソードを明かして笑わせた。
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小林は十日町市にあるスナックのママ・泉優華役。歌の実力は本人同様、歌手並みで、モーニング娘。の「LOVEマシーン」が十八番という設定。歌唱シーンでは「新潟を元気づけたい」と歌詞の「モーニング娘。は」の部分を「新潟娘は」と歌いたいと希望したといい、番組スタッフがプロデューサーのつんく♂へ確認し、快諾を得て実現した。共演した古川についても「いい男なんですけど、普段はゲラ。よく笑うんですよ」と明かした。ドラマでは十日町の米粉でつくった縁起物「チンコロ」も登場するといい「これが割れるとラッキーなんですって。全国的に知ってもらえるとうれしいなと思いました」と笑顔で紹介した。
富山編はBSP4Kで12月7日午後9時、BSで同8日午後4時半、新潟編はBSP4Kで同14日午後9時、BSで同15日午後4時半から放送。詳細未定ながら24年冬には総合テレビでも両編を放送予定という。
今後もシリーズ化見込みで、古川は「47都道府県全部行きたいですね。最終的には自分の地元(長野県)には帰りたいなという思いと今回、富山、新潟の知らないところを知られたのでこれからも知らないことを知っていきたい感覚になっています。いろんな場所に足を踏み入れて気がつけば47都道府県制覇で65歳くらいになっていたらいいなと思います」と笑った。
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