英歌手アデル(36)が、米ラスベガスで26日に行われたの公演にサプライズで姿を見せた歌手セリーヌ・ディオン(56)と涙ながらに抱き合う姿をインスタグラムに投稿し、話題を呼んでいる。
ネットには、シーザーズ・パレス・ホテルにある劇場コロシアムで行われたレジデンシー公演で「イージー・オン・ミー」を歌っていたアデルが、客席にディオンの姿を発見して駆け寄り、感動のあまり抱きつく姿が投稿されている。動画では、感極まったアデルと共にディオンも涙を流し、互いに相手の顔を両手で包み、言葉を交わす様子など見られ、会場は拍手と大歓声に包まれていた。
ステージに戻ったアデルは、中断した曲を観客と共に歌い終えると、「私の最も好きな1人」と改めてディオンを紹介。ディオンは立ち上がってお辞儀をし、スタンディングオベーションを受けた。
コロシアムは、ディオンが2003年にスタートさせたレジデンシー公演のために建てられた劇場で、2019年6月に幕を下ろすまで16年間でレジデンシー公演としては史上最高となる観客動員数、収益、公演数を記録した。アデルはそのコロシアムで、22年11月から公演を行っている。
11月にコロシアムでの公演に幕を下ろすアデルは、「セリーヌ・ディオンの専用劇場で2年近くパフォーマンスしてきました。あと4週間です。ラスベガスでパフォーマンスしたいと思った唯一の会場でした。彼女(セリーヌ)のために作られた場所だから。今週末は彼女がショーに来てくれて、サプライズで素晴らしい瞬間でした。セリーヌ、あなたをとても愛しています。あなたが私にとってどんな存在なのか、私のショーに来てくれてどのような意味があるのか、言葉で言い表すことはできません」とつづり、永遠に忘れられない思い出になるでしょうと喜びを語っている。
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ディオンが噛んだガムを額に入れて宝物にしていると明かすなど大ファンとして知られるアデルは、2018年に当時コロシアムで行っていたディオンの公演を鑑賞したこともある。
ディオンは2022年12月に難病のスティッフパーソン症候群と診断され、闘病を続けている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)
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