現在上演中のミュージカル『DEATH TAKES A HOLIDAY』や、『VIOLET』、『ラグタイム』、『ジャージー・ボーイズ』などのミュージカルや舞台をはじめ、THK/CX『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』、TBS『ファイトソング』など幅広く活躍中。2025年4月からは、ブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』チャーリー・プライス役での出演が控えているなど、さらなる飛躍が期待される東。
ハロウィンらしく、鮮やかなオレンジ色のシャツが印象的な衣装で登場した東。まずは今年4月に上演され、東自身も出演したミュージカル『VIOLET』から、「Let It Sing」を披露。東の生の歌声が発せられると客席側はクラップで応え、一体感が生まれた。役としてではなく、東本人の感情と伝えようという意思を乗せて、パワフルにソウルフルな歌声が響き渡る。
「Corner of the Sky 」(ミュージカル『ピピン』)はしっとりとピアノ伴奏に乗せて歌い出し、伸びやかに力を増していった。「過去に2回歌ったことがあって、自分に合っている気がするので、勝手に持ち曲にしようかと思っています(笑)」と語り、続く「Cry for Me」(ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』)はコーラスワークの映えるアレンジで披露。「何度目かの転機となった作品で、とても大切な役でした。今回はコーラス入りで本番により近い形で届けることができたのもうれしかった。みなさんも2020年と2022年公演の記憶が少しでも蘇ったのでは!?」と客席に問いかけると拍手が沸き起こった。
続いてのブロックでは「Go The Distance 」(映画『ヘラクレス』)、「ハクナ・マタタ」(ミュージカル『ライオンキング』)とディズニー作品からの名ナンバーをセレクト 。「ハクナ・マタタ」では、ハロウィン風のかぼちゃの帽子をかぶり 、ダンサー とともにコミカルでポップなステージを展開した。耳に手を当てて拍手をリクエストする茶目っ気あふれるポーズに、ファンも喝采で返すなど、温かな交流場面も。
コンサートも盛り上がりを見せるなか、現在上演中のミュージカル『DEATH TAKES A HOLIDAY』で共演している内藤大希がゲストとして登場(15時公演のみの出演)。まずは内藤がソロで「So Close」(映画『魔法にかけられて』)を高らかに歌い上げる。その後、東が再登場し、この場でしか味わえないスペシャルなデュエット曲として選曲した、HYの名曲「366日」を披露。ピアノに深みのある声で東が歌いだし、内藤へつなぐ。向かい合って歌い、声を重ね合わせながら、観客を引き込んでいった。