前回からの続き。私はホヅミ。夫のカンタ、中2の息子であるユウダイと一緒に暮らしています。歯医者の予約をすっかり忘れ、ゲームに夢中になっていたカンタ。忘れるのは仕方がありません。しかしそれを話しても、反省することなく間の抜けた返事を繰り返す姿にウンザリ。ユウダイの方がよっぽど大人に感じます……。そしてマザコンのカンタは、今回の件をさっそく義母に告げ口したらしく、義母から私宛に電話が。「ホヅミちゃんがまた面倒見てやってね」と言われてゾッとしてしまいました。
「大きな息子でごめんなさい」「ホヅミちゃんがまた面倒を見てあげてね」という衝撃的な言葉を放った義母。私は思わず閉口してしまいましたが、その後も義母はしばらく機嫌よさそうに話をしていました。義母との電話が終わったあと、私は深いため息をついてしまいました。
義母に悪気がないのはよくわかります。むしろ謝ってくれていましたし、私に対して気をつかってくれているのでしょう。それでも私としては「じゃあカンタの面倒を喜んで見よう!」とはなりません。私はしばらくグルグルと考え込んでしまいました。モヤモヤしたまま家事をしているといつの間にか夕方になって、ユウダイが帰ってきました。
私は思わず、帰ってきたばかりのユウダイに愚痴をこぼします。
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義母の言葉を聞いておもしろそうに笑うユウダイの姿に、なんだかホッとしてしまいました。ひとりでイライラを溜め込んでいた私は、その笑顔に少し救われた気分になりました。
ユウダイの言葉に励まされて、私は少しだけ元気になりました。父親と息子の頼もしさが逆転してしまっているような状況です。今から間に合うのかわかりませんが、とにかくカンタを少しだけでも自立させてみようと思います。
電話にて義母から、「ホヅミちゃんがまた面倒を見てあげてね」と言われ、心の底からウンザリしてしまった私。どうして40過ぎの成人男性のお世話を、私が押し付けられなければならないのでしょうか。私は思わずユウダイに、愚痴をこぼしてしまいました。ユウダイは私のことを優しく励ましてくれました。このままずっとカンタの面倒を見続けるのはまっぴらごめんです。そこで私は、できるだけカンタを自立させようと決めました。はたしてうまくいくのでしょうか……。
【第4話】へ続く。
原案・編集部 脚本・motte 作画・チル 編集・横内みか
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