R−1王者の街裏ぴんく「虚史平成」出版 TBSポッドキャストが本に「優勝ネタもここから」

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2024年10月31日 05:02  日刊スポーツ

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「虚史平成」を出版した街裏ぴんく

今年3月の「R−1グランプリ2024」で優勝したピン芸人、街裏ぴんく(39)が、10月31日に単行本「虚史平成(きょしへいせい)」(CDジャーナルムック)を出版する。このほど話を聞いた。【小谷野俊哉】


     ◇     ◇     ◇


昨年7月から始まったTBSのポッドキャスト番組「虚史平成」を単行本化にした。


「いわゆる平成リバイバルブームというのが起きてまして、平成で流行った音楽や現象がフィーチャーされてます。それを“53歳”(という設定)で、平成の全てを見てきた私、街裏ぴんくが面白おかしく真相を語っています。ちなみにR−1の優勝ネタの『モーニング娘。デビュー』も、この番組から生まれて、この本にも収録されています。僕が実はモーニング娘。のメンバーとしてデビューするはずだったからこそ、語れる真実を明かします」


「新元号『平成』発表」「多摩川にタマちゃん」「ジュリアナ東京」「踊る大捜査線」「きんさんぎんさん」「t.A.T.u.の『ミュージックステーション』ドタキャン」「紅白衣装対決」「人面魚」など、平成の世の中をわかせた事象について、街裏が取り上げた。


元々はTBSラジオ「脳盗」(日曜午後11時30分)の企画で、59秒間の音声のコンテスト「脳盗王」での優勝の特典として「虚史平成」が始まった。


「プロデューサー、放送作家、音声の編集さんの4人のチームで作っています。31年あった平成のいろいろなできごとを“目撃者”として、ぼくしか語れない真相を語っています」


平成の初めの「新元号『平成』発表」では、平成という元号が決まった裏側を明かしている。


「実は当時、僕は洋菓子店で働いていまして、当時の竹下登首相に気に入られて、タルトを届けていたんです。そこで、たまたま元号決定の場に居合わせて、僕が平成と決めました。詳しくは本を読んでください」


ポッドキャストでは、間毎週テーマがあって漫談風に歴史の裏側の真実を語った。


「週に1個、新しいものを作らなければならないので、すごく成長できましたね。とても勉強になったというか、鍛えられました。R−1に優勝できたのも、このポッドキャストのおかげです」


来年3月の「R−1グランプリ2025」を目指す芸人にもお薦めだ。


「読んでいただきたいですね。まあ何の参考にもならんかっても、責任取らないですけどね(笑い)。こうやってCDジャーナルムックさんで本にしてもらえるのも、優勝したからこそですから」


他に番組では取り扱っていない街裏自身のバイオグラフィーも掲載されている。


「僕をモーニング娘。にスカウトしてくれた音楽プロデューサーの悦夫・越・嗚咽との対談や、僕が選ぶ平成のアルバムも載っています(笑い)。周りの人も、この本を喜んでくれてうれしいですよね。ほんとに身を痛めて産んだ子供って感じがするんです」


○…街裏ぴんくは現在、漫談独演ツアー「信じてもらえない男」の真っ最中。現在、各地のビレッジバンガードでサイン会が予定されている。11月4日には大阪・難波の「ビレッジバンガードなんばパークス店」(午後1時)で、同6日には東京・下北沢の「本屋B&B」(午後7時)で開催予定。


◆街裏(まちうら)ぴんく 1985年(昭60)2月6日、大阪・堺市生まれ。04年、神戸学院大在学中に高校の同級生と漫才コンビ「裏ブラウン」結成。07年ピン芸人「街裏ぴんく」に。12年上京。17年第2回地下芸人まつり優勝。19年R−1。グランプリ準決勝進出。22年、芸歴11年以上が参加のBe−1グランプリ優勝。24年R−1優勝。178センチ、110キロ。血液型B。

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