自民党は31日、大敗した衆院選を総括するため、11月7日に両院議員懇談会を開催する方向で調整に入った。党関係者が明らかにした。石破茂首相(党総裁)も出席し、衆院選敗北について陳謝し、党の結束を要請するとみられる。
衆院選で自民は公示前の256議席から191議席に減らし、公明党を合わせた与党で過半数に届かなかった。党内では、勝敗ラインを与党過半数としていた首相の責任を問う声が出ており、11日召集予定の特別国会を前に「ガス抜き」を図る狙いもありそうだ。
選挙戦最終盤では、裏金事件で非公認となった候補側に党が2000万円を支給したことが明らかになった。党内からは「これで20人は落選した。執行部へのフラストレーションがすごい」(ベテラン)など不満の声が上がっている。