365日いつでもサンタクロースに会える!? フィンランド北部で夢のような時間を過ごしてきた

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2024年11月01日 12:11  マイナビウーマン

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マイナビウーマン

365日いつでもサンタクロースに会える!? フィンランド北部で夢のような時間を過ごしてきた

「オーロラが見たい」「本物のサンタクロースに会いたい」ーーそれは多くの人が子どもの頃から抱く夢。その願いを、一度の旅行で実現できる国が「フィンランド」です。

フィンランドでは北に行くほどオーロラが見える可能性が高まり、今回はフィンランド北部の「ラップランド」をめぐるプレスツアーに参加してきたので詳しくレポートします。北極圏に住むサンタクロースに出会えた瞬間は、夢のような時間でした……!

マリメッコ柄アメニティがかわいい! フィンエアーでフィンランドへ

フィンランドのヘルシンキまでは「フィンエアー」が羽田から直行便を毎日運航中。そのほか成田・関西・名古屋からも曜日限定で運航していて、私は週6で運航している成田から23:00頃に飛び立ちました。飛行時間は約12時間50分。夜便なのでしっかり寝たいところですが、「長時間フライトはちょっと不安」という人におすすめなのが「プレミアムエコノミー」です。エコノミーよりゆとりある座席で、レッグレストがあるので足をのばしてリラックスできます。

アメニティもエコノミーより充実していて、夜便の長時間フライトにうれしいネックピロー付き! ブランケットもフィンランドブランドの「マリメッコ柄」なのでテンションが上がります。ペットボトルの水とマリメッコ柄のポーチは持ち帰りOKで、ポーチの中にはアイマスクや歯ブラシが入ってますよ。

プレミアムエコノミーの機内食は「イッタラ」のお皿で提供。この日は「ビーフストロガノフ」もしくは「ヒラマサのソテー」を選ぶことができ、私はビーフストロガノフをボトルデザインがかわいいフィンエアーのワインと一緒に堪能しました。

ヘルシンキに到着した後は、最初の目的地である「ロヴァニエミ」行きの飛行機に乗り換え。入国審査などを経て搭乗し、約1時間15分で到着しました。上空から見えたのは、紅葉が始まっている森、湖、そしてすこしの家たち。「ここは絵本の世界なのかな……」と思うほど、美しい広大な大地が広がっていました。

・Finnair

HP:https://www.finnair.com/

北極圏に住むサンタクロースに会える! 人気のサンタクロース村へ

ロヴァニエミはラップランドの中で最も大きな街。 日本人観光客にも人気で、多くの日本人が訪れる有名な観光地が「サンタクロース村(Santa Claus Village)」です。ここは1年中サンタクロースに会える「サンタクロース・オフィス」があるほか、さまざまなお店やホテルが集まっている一大施設。「マリメッコ」や「イッタラ」のショップがあり、アウトレット価格でお買い物もできちゃいますよ!

サンタクロース村では「北極圏に入る」写真を撮るのが定番。「アークティック・サークル」は北緯66度33分39秒の北極線で、ここを越えると「北極圏」に入ったことになります! アークティック・サークルは戦後、戦争で甚大な被害を受けたロヴァニエミの復興支援をしていたアメリカのルーズベルト夫人が訪れたことで有名に。そこからこのサンタクロース村は観光地として大きく発展したそうですよ。

アークティック・サークルで写真を撮ったら、いよいよサンタクロースに会いに「サンタクロース・オフィス」へ! ここはサンタクロースがエルフ(妖精)たちと一緒に子どもたちに届けるクリスマスプレゼントの準備をしている仕事場で、無料で365日サンタクロースに会うことができます。エルフから「サンタクロースがどうやってクリスマス当日に、世界中の子どもたちへプレゼントを届けているのか」などサンタクロースの秘密を聞きながら、オフィスへと向かいました。

オフィスに入ると、出迎えてくれたのは「北極圏のサンタロース村へよく来たなぁ」と日本語で挨拶をしてくれたサンタクロース! 「サンタさんは日本語も話せるのか」とちょっと驚きつつ、ドキドキしながら数分間会話を楽しむことができました。大人としては色々思うことはありますが、「絵本で見ていた、北極圏に住むサンタクロースが目の前にいる……」と思うと、やっぱり感動! サンタクロースとは自分のカメラで撮影はできませんが、写真の購入が可能です(1枚 40€〜、データ 55€〜)。

サンタクロースに会う前には、ショップでポストカードを事前に購入するのがおすすめ。サンタクロースのサインをもらって、日本に住む大切な人に郵送することができます! ポストカードは1.1€、日本への切手代は2.75€です。

ポストカードにメッセージと住所を書いたら、「サンタクロース・メイン・ポストオフィス」のポストへ投函。ここには「すぐに発送してもらえるポスト」と「クリスマスシーズンに届くポスト」の2種類があります。ここから投函するとサンタクロース・メイン・ポストオフィス限定の消印が押されるので、記念として帰国した自分に送るのも良い方法です!

・サンタロース村

住所:Tähtikuja 1 96930 Napapiiri (Arctic Circle) HP:https://santaclausvillage.info/

手づくりブルーベリーパイに感動。フィンランド人のおうちへ

サンタクロースに会うことを楽しみにロヴァニエミに来た私でしたが、そんなミーハー心がスッと無くなるように心をデトックスできた場所がアイリーンさん&アリさんご夫婦のおうち。ここではゲストにロヴァニエミでの暮らしや、自然素材を使った工芸品を作るアリさんの手仕事を、笑顔がすてきなアイリーンさんが丁寧に教えてくれます(ハンドクラフトワークショップ体験 270€、2人〜予約可能)。

アリさんが作るのは、トナカイのツノを使ったシャンデリアや白樺のコブを加工した伝統的なカップ「ククサ」など。お話を伺った後はトナカイのツノや皮を自由に組み合わせて、アクセサリーやキーホルダーを作ることができます。ツノや皮のパーツには、ロヴァニエミのシャーマンの太鼓にデザインされていた伝統的な模様をアイリーンさんに彫ってもらうことも可能。私は「健康」「悪魔の犬」「トナカイ親子」を彫ってもらいました!

最後はアイリーンさんのおうちにお邪魔して、手づくりのブルーベリーパイとブルーベリージュースを堪能。ラップランドの人たちはブルーベリーをはじめ、クラウドベリーやリンゴンベリーなどたくさんのベリーを森や沼地で摘むのが夏の習慣で、ブルーベリーパイを作るのも恒例だそう!

日本では果実を採る際に許可がいることも多いですが、フィンランドでは「自然享受権」という自然を楽しむ権利を誰もが与えられていて、森に実る自然の恵みを個人が採取して楽しむことができます。パイとジュースのブルーベリーも、1粒ずつアイリーンさんが摘んだもの。自然とともに生きるアイリーンさんたちの生活は都心部に住む私からみるととても贅沢な暮らしに見え、憧れてしまうのでした……。

・アイリーン・カンガスニエミとアリ・カンガスニエミの家

住所:Ounasjoen itäpuolentie 925, 96900 Saarenkylä, Lapland HP:https://www.hornwork.fi/en/

ディープに街の歴史や生活を知れるミュージアムで学ぶ

より深く、ラップランドやロヴァニエミを知りたい時は「アルクティクム・サイエンスセンター(入館料:12.5€)へ。戦火に包まれてしまった街の歴史、先住民であるサーミ人の知恵など、資料や展示を見ながら学ぶことができます。館内にあるイスは、すべてラップランドに多く生息している「白樺の木」と「トナカイのレザー」を使用。シンプルながらおしゃれなデザインで、北欧らしさを感じられます。

ラップランドの自然は雪が溶け始める「春」、白夜で日照時間が長い「夏」、森が紅葉する「秋」、雪が降り積もる「冬」と、春夏秋冬がはっきりしているのが特徴。「Arctic Seasons」ではラップランドの四季を映像で見ることができ、大きなスクリーンで見る「オーロラ」は圧巻です! 「こんな風に見えたら……」と想像が膨らむ展示でした。

・アルクティクム・サイエンスセンター

住所:Arktikum House Pohjoisranta 4 96200 Rovaniemi HP:https://www.arktikum.fi/en/

サンタクロースに会い、ラップランドの暮らしを学んだフィンランド北部の旅の初日。「北極圏は寒い」と勝手に思い込んでいたのですが夏〜秋はとても過ごしやすく、私が訪れた9月上旬のロヴァニエミの気温は15〜18度前後の涼しさでした。日本はまだ30度を超える暑さだったので、天国のような気候でずっといたくなりました……。ちなみに最近は温暖化の影響もあり、ヨーロッパの人たちにとってフィンランドは避暑地として注目されているそうですよ。観光2日目は、本場・フィンランドの「サウナ」を体験してきたので、続きもチェックしてくださいね。

※€ 1=157.58(2024年9月18日現在)

取材協力:Visit Finland、Visit Rovaniemi、Lapland North Destinations、フィンエアー/Finnair

(撮影・取材・文:小浜みゆ)

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