オンが独自のアッパー製造技術ライトスプレーを用いた高性能ランニングシューズを日本で発売
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2024年11月01日 17:51 Fashionsnap.com
スイス発のスポーツブランド「オン(On)」が、ブランド初のアッパー製造技術「ライトスプレー(LightSpray)」を使って開発した高性能ランニングシューズ「CloudBoom Strike LS」を日本で発売した。価格は4万4000円。
ライトスプレーでは自動化されたロボットアームで素材をスプレー噴射することで、接着剤フリーのつなぎ目の無いアッパーを実現。超軽量の立体成型のため、極薄でシームレスなつくりでシューレースなしで着用できる。片足のアッパーをわずか3分で製造でき、工程数を減らしCO2排出量もブランドの他のレーシングシューズと比較して75%削減できていることから、時間的にも環境的にも負担が少ない技術とされている。オンでは製造の現地化も視野に入れているほか、再生利用可能な単一素材を接着剤不要の方法で結合しているため、循環型製造や循環型製品への応用を検討している。
CloudBoom Strike LSは精緻な設計で足にフィットし、サポート性を発揮。ミッドソールは、40%がバイオベース原料からできた反発弾性の高いPebax®を採用したオンの最新テクノロジー「Helion HFハイパーフォーム」を2層に重ね、高剛性のカーボン製Speedboard®を挟む込むことで、優れた衝撃吸収力や推進力、高いエネルギーリターンを叶える。インソールも中敷きもなく、足が直接ハイパーフォームに接するため、エネルギーのロスがないという。アウトソールはコンピューターを活用した設計でトラクションを最適化し、ランナーの足裏の圧力分布マップデータに基づいて接地面積を増やしつつ、メンズ26.5cmで170g、ウィメンズ24cmで158gという軽量化を実現させた。
ライトスプレー技術およびCloudboom Strike LSの設計やテストには、マラソンのトップランナーであるヘレン・オビリ選手をはじめとするオンのアスリートも協力したという。
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