ことし最後の3連休の始まりは広い範囲で大雨となりそうで、最新の情報に注意が必要です。
“秋の嵐”警報級大雨に警戒 ことし最後の3連休日比麻音子キャスター:
2日(土)から、今年最後となる3連休になりますが、台風の影響が心配ですね。
気象予報士 森田正光さん:
台風から変わった温帯低気圧による大雨となりそうです。
台風が台湾に上陸した際に、勢力は少し弱まりましたが中心気圧が998hPaで、まだ台風です。
この後、温帯低気圧に変わって、2日(土)の午後3時に九州の西に進み、大雨が降るという予想です。
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日比キャスター:
大雨は大雨でも、かなり警戒が必要な雨ということですね。
森田さん:
11月に100ミリを超える雨はあまりありません。
でも今回は、九州・中国地方で、場合によっては200ミリを超えるということなので、この時期としては記録的な大雨の可能性があります。
1日(金)夕方6時時点では、まだ台風です。
だんだん温帯低気圧に変わりながら東へ動いていきますが、その前面で雨の区域が広がっていきます。時速40〜50キロくらいで抜けていくので、日本列島を通過するのに24時間かかります。
少なくとも3日(日)の朝までは、あちこちで雨が降ると思います。
<2日夕方までの24時間の予想降水量>※多いところで
●九州北部・四国 250ミリ
●九州南部・東海 180ミリ
●中国地方・近畿・関東甲信・北陸 150ミリ
●北陸 120ミリ
九州北部・四国で250ミリという予想で、夏だったらそんなに珍しいわけではありませんが、この時期としては、1か月分以上降ってしまうという感じです。関東甲信でも、大雨になることは免れないと思います。
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日比キャスター:
3連休に開催を予定していたイベントが中止となっています。
10月31日に開幕したアジア最大級の熱気球大会「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」は毎年、約90万人が訪れるフェスティバルで、今年は15の国と地域から合わせて127機が参加していました。しかし、大雨の影響で1日・2日は中止になり、3日・4日は協議中だということです。
そして、2日(日)に開催予定だった「日本三大花火大会」の一つでもある「土浦全国花火競技大会」も中止に。約2万発の花火が打ち上げられる予定でした。
2023年は60万人が来場したということですが、1日(金)に中止が発表され、警備の人員不足ということで、延期も断念。花火師の皆さんが技術を競い合う伝統的な大会ということですが、本当に悔しい決断だったと思います。
この週末といいますと、いよいよ大詰めとなった日本シリーズ。
2日(土)午後6時半から横浜スタジアムで予定されていますが…
森田さん:
おそらく午後1時〜2時で決定しないといけないとなると、中止になる可能性が高いと思います。
南波雅俊キャスター:
その段階で中止が決定するぐらい降る可能性もあるんですか?
森田さん:
大雨が降ることは確定しているので、降ってから止めても仕方ないわけですよね。事前にだったら、中止にするしか選択肢はあんまりないと思います。明日にならないとわかりませんが…
日比キャスター:
雨天中止の場合には、第6戦は3日(日)になり、第7戦は4日(月)を予定しています。
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この先の、各地の大雨のピークはいつでしょうか?
森田さん:
東京は2日(土)の夕方ぐらいから。もちろん時間によって違いますが、全体的に西の方の雨が東の方に移っていくという状況ですので、仙台は午後9時ぐらいの予想です。
日比キャスター:
それにしても、2日(日)は降り続く1日になりそうですね。
森田さん:
朝から降ったり止んだりで、特に夕方ごろから強くなるという予想です。
産婦人科医 宋美玄さん:
東京では、ちょうど受験シーズン真っ最中ですが、雨は降るとして、交通機関への影響はありますか?
森田さん:
11月にこれぐらいの雨はあんまり経験したことがありませんが、交通機関に影響が出てもおかしくないと思いますね。
宋さん:
日曜日は、影響なさそうですか?
森田さん:
日曜日は朝だけだと思います。昼間は晴れてくると思います。
日比キャスター:
今後の天気はどうなりそうですか?
森田さん:
2日(土)はほとんどのところで雨。
3日(日)は晴れそうです。東京も雨マークがついていますが、朝の雨です。後からは意外に晴れてくると思います。
日比キャスター:
思ったよりも気温が高くてびっくりしました。体調管理には、しっかり気をつけていきましょう。
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<プロフィール>
気象予報士 森田正光さん
1950年名古屋市生まれ
(財)日本気象協会に入り、1978年ごろからテレビで天気解説
1992年にウェザーマップ設立