今夏からフィオレンティーナに加わった元スペイン代表GKダビド・デ・ヘアが、セリエAでトップのセーブ率を記録しているようだ。11月1日、イギリスメディア『TNT Sports』が伝えている。
現在33歳のデ・ヘアはアトレティコ・マドリードの下部組織出身で、2009年9月にトップチームデビューを果たした。2011年夏にマンチェスター・ユナイテッドへと完全移籍すると、長年にわたって正守護神に君臨。世界トップクラスのGKとして地位を確立し、公式戦通算545試合に出場した。しかし、契約延長交渉のもつれから、2023年6月30日の契約満了に伴いクラブを退団。以降は1年以上にわたり無所属の状況が続いた。
数々のクラブによる関心が伝えられるなか、今夏にフィオレンティーナと1年契約を締結したデ・ヘア。自身初のイタリア移籍を決断した同選手は、加入直後から“ヴィオラ”の正GKに定着し、ここまで公式戦9試合に出場している。
未だ衰え知らずのパフォーマンスを披露しているデ・ヘアだが、そのスキルはデータにも反映されている模様。『TNT Sports』によると、同選手がセリエAで記録しているセーブ率「82パーセント」はリーグ1位の数字であるという。また、90分間での平均セーブ数は「4.1回」でリーグ2位。2回のPKはいずれもストップに成功しており、阻止率100パーセントをマーク中だ。
なお、現在フィオレンティーナはリーグ戦5勝4分1敗の4位につけている。デ・ヘアはそのうち3試合でクリーンシートを達成しており、イタリアメディア『フットボール・イタリア』は「フィオレンティーナの快進撃で重要な役割を果たす」と同選手の活躍を称賛。復活を遂げたスペイン人GKのさらなる飛躍に期待がかかる。