(左から)藤木直人、前園真聖さん、高見侑里
◆前園真聖から見た今のサッカー日本代表は?
藤木:お話を伺っているのが、W杯(ワールドカップ)アジア最終予選・オーストラリア戦の試合前ということで、僕たちはまだ結果を知らないんですけれども(※オーストラリア戦は1-1で引き分け、勝ち点合計10で現在グループC1位)、オーストラリア戦前までの日本代表は本当に順調すぎるほど順調ではないですか?
前園:そうですね。これまで最終予選は、初戦でつまずいたりすることもあったんですけど、今年は特に攻守にわたって非常に良いサッカーをしていて、久々に“日本代表、強いな”と思いましたし、安定しているように見えますね。
藤木:その理由として何かきっかけがあるのでしょうか? W杯カタール大会では、ドイツやスペインを破ってすごかったですけど、その直前などは森保一監督に対する選手の不満が少し垣間見れたりする瞬間もありましたよね。
前園:選手からもコメントが出たりしましたが、まず4年+4年の8年(2018〜2026年)という任期は、これまでの日本代表監督ではなかったことなので、(2018年からの)4年間の積み重ねがあったなかで、森保さんは「この(留任後の)4年をまた違う形で変えていく」というところで、最初、選手には少し戸惑いがあったとは思います。
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前園:目指しているのは「W杯でベスト8以上」というところなので、システムもそうですし、サッカーのやり方もそうですし、(カタール大会後の)4年で新しいことをやり始めて、そこで選手の“不満”というか、「これからどうするの?」という声が出てきたのは確かでしたね。でもそれが今、良い形になってきている段階です。
前園真聖さん
◆“W杯でベスト8以上”を目指すためのサッカー
前園:次の北中米ワールドカップでは、さらにアジア枠が(4.5枠から8.5枠に)広がりましたよね。モチベーションも含めて、戦い方は変わってくるものですか?
前園:少し枠が広がって日本は出やすくなるのは間違いないですが、ほとんどの日本代表選手は海外でプレーしているので、“中4〜5日で日本に帰ってきて試合をしてまたアウェーでの試合に行く”みたいな時差の問題は、これからどんどん大きくなっていくと思います。
そういった意味では、例えば、日本で試合があるときに、ある程度勝ち点が積み重なっていたらJリーグ主体のメンバーで(試合をする)とか、そういうこともあるのかなと想像しています。
あと、日本がアジアの国と戦うときは、基本的に日本が主導権を持って試合を運べるじゃないですか。ですが、前回のW杯で戦ったスペインやドイツのような日本より格上のチームが相手だと、相手のほうが主導権を持つ時間が長いので、アジア予選とW杯では少し違う戦い方になる。そこをこれからどのようにやっていくかは課題だと思います。
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前園:今年から始めているのは“W杯で日本がどのように戦うか”というところを想定して、アジア予選も戦っていると思います。
前回のW杯では、相手が強いから相手が8割ボールを持って、こちらは2割となるべく守備主体で(試合を運び)“少ないチャンスをものにする”という戦い方しかできなかったんですけれども、“どんな相手でも、ある程度主導権を持てるサッカー”を目指して、アジア予選からずっとやってきているので、そこは期待できますし、そのメンバーもまたレベルアップして揃ってきているので、(強豪国にも)十分に戦えるんじゃないかと思っています。
(左から)高見侑里、藤木直人、前園真聖さん
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10月26日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2024年11月3日(日・祝) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:SPORTS BEAT supported by TOYOTA
放送日時:毎週土曜 10:00〜10:50
パーソナリティ:藤木直人、高見侑里
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/beat/
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