「今年はフジがワールドシリーズ(以下、WS)の放映権を獲得し、日本時間の午前中に生中継を放送していました。ですが他局が日本シリーズを中継している真裏でも、その日行われた試合のダイジェスト版を放送。日本野球機構(NPB)もこれを問題視し、フジから日本シリーズの取材パスを回収したのです」(スポーツ紙記者)
10月30日(日本時間31日)、4年ぶり8度目のWSを制したドジャース。7-6でヤンキースに逆転勝利し、大谷翔平選手(30)は移籍1年目、山本由伸選手(26)はメジャー1年目にして世界一に輝いた。
祝福ムードに包まれるいっぽう、波紋を広げているのはWSを生中継したフジテレビだ。日本シリーズは事実上の“出禁”となってしまったが、WSの生中継でも大谷選手のインタビューがなく視聴者を騒然とさせていた。
中継映像では優勝後のマウンドに、元巨人で野球評論家の元木大介氏(52)が山本選手にインタビューしていた。すると、その様子に気づいたスタジオの中居正広(52)が、「大谷選手もインタビューできるのかな?」とポツリ。しかし大谷選手へのインタビューは、叶わなかったようだ。1日時点でフジによる大谷の独占インタビューは放送されていない。
いっぽう山本選手は、フジテレビのインタビューに2回応じていた。さらに大谷選手はNHK-BSのインタビューに、「新しいチームに来て、最高の終わり方ができ、本当に最高の1年だった」と笑顔でコメント。シャンパンファイトの会場でも、NHKのインタビューに応じていたのだ。
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■大谷選手の“インタビューなし”にフジテレビの見解は……
「こうした“差”が目立ってしまったのも、仕方がないのかもしれません。大谷選手は5月下旬に地元紙で新居の購入が報じられましたが、フジと日テレが現地で執拗に取材をしていたのです。近隣住人への取材や新居を空撮するなどし、大谷選手の怒りを買ってしまったといいます。
6月には一部メディアが“フジと日テレはドジャースから取材パスを凍結された”と報じましたが、フジの港浩一社長は7月の定例会見で否定。その上で、『大谷選手とそのご家族、関係者にご迷惑をおかけして、大変申し訳ない』と謝罪していました。
今年は民放にWSの放映権があり、持ち回りでフジの担当となりました。ですが偶然とはいえ、大谷選手が気分を害したとしてもおかしくないでしょう」(テレビ局関係者)
実際に、大谷選手はフジテレビの生中継でインタビューを拒否していたのだろうか? 憶測が広まるなか、本誌は11月1日にフジテレビに見解を問い合わせた。すると同日夕方に、広報部から次の回答が――。
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「制作の詳細についてはお答えしておりません」
大谷選手から勝利コメントを得られなかったことは、痛恨の極みとなってしまったようだ。
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