<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第3戦フランス杯>◇1日(日本時間2日)◇フランス・アンジェ◇男子ショートプログラム(SP)
【アンジェ=松本愛香通信員】GPシリーズ初戦を迎えた友野一希(26=第一住建グループ)は83・45点で3位発進となった。3週間前に右股関節を痛め、回復しないまま迎えた一戦。ジャンプをまとめ「正直よくできたとびっくりしている」と安堵(あんど)した。
4回転ジャンプは現地入り後に練習で再開する苦境だったが、演技冒頭の4回転トーループを降りてみせた。「プログラムは自信あったので、もうあと力抜いてジャンプ跳ぶだけっていう気持ちで臨めて。プログラムに力入れた分、あまりジャンプへの不安感が、跳べなくてもしょうがないっていう気持ちもプラスに働いたのかな」。跳躍できない分だけ、アフリカ調の音楽にのる演目の滑り込みは続けてきた。不安よりも割り切りが吉と出た。
予定していた連続技にはできなかったが、続くサルコーに2回転トーループをつけて挽回。「シングルですっごい何回も何回も4回転をイメージしながら、もうできる限りフォームをしっかり固めてきた。そこがすごい良い方向にいった」と踏ん張った。
上位争いにも残り、フリーを迎える。「もうとにかく攻めるのみ。何も考えないことが重要かな。ショートはなんとかなるだろうみたいな気持ちだったんですけど、フリーはいつもかなり練習を積んで来てるので」とハードルは高い。「土台になるジャンプすらできてないのは正直不安にはなるんですけど、今の勢いでいけるんじゃないかっていう気持ちになってきた」と鼓舞して臨む。
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