急性骨髄性白血病で05年に38歳の若さで死去した本田美奈子.さんの追悼イベント「2024 LIVE FOR LIFE 音楽彩」が3日、都内で行われた。
生前の本田さんの遺志を継ぎ、白血病などと闘う患者らの支援を行っている。今年が17回目の開催で、松本伊代(59)早見優(58)森口博子(56)ら同時代を彩った友人や初参加の小林幸子(70)ら計16組のアーティストが出演した。
開演前の取材では16回目の出演となる松本が「今年も参加できることが非常にうれしい。美奈子ちゃんは大きいメッセージと夢を残してくれました。病気で苦しんでいる子どもたちや家族がいる。大きな光をともせるように頑張ります」。早見は「天に召されて19年。美奈子ちゃんを身近に感じてもらってすてきな音楽をお届けしたい」。デビュー同期の森口は「『美奈子ちゃんと同期』というのが誇らしい」と続けた。
ライブでは本田さんの代表曲「1986年のマリリン」を3人で歌唱。本田さんのヘソ出しルックと激しく腰を振る挑発的なダンスは一世を風靡(ふうび)した。発売から38年後の熱唱に、森口は「美奈子ちゃんに『腰の振りが足りないよ』と言われそうだけど、大人のマリリンをお届けします」。80年代のバブル時代をほうふつさせるキンキラ衣装と「アラ還」の色気で客席を魅了した。
最後は出演者全員で本田さんが愛した名曲「アメイジング・グレイス」を大合唱。天真らんまんで気配り上手、多くの人に愛された美奈子さんの元に歌声を届けた。【松本久】
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