「長時間労働なのに残業代がでない」とはよく聞く話だが、それを当然とされてはたまらない。働く意欲はもちろん身体が持たないだろう。愛知県に住む30代男性(エンジニア/機械・電気・電子・半導体)は、かつての職場が
「1ヶ月残業だけで120時間は超えていた。全てサービス残業なので未払い」
という凄まじいブラック環境だった。例えばフルタイムで週5日勤務すると月160時間になるのだから、その過酷さがうかがえる。(文:篠原みつき)
「MAX睡眠できても2時間。以降そのサイクルの繰り返し」
「サービス残業の横行が当たり前」と明かすその会社は、優秀な人ほど負担が増す環境だった。
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「仕事ができる人に業務量が集中し過ぎてキャパオーバーになり、業務時間内に終わらせられずサービス残業」
「それでも終わらなければ自宅に持ち帰って終わるまで業務を行う」
「終わらせた時刻が夜中の2、3時、そこから出勤まで軽くシャワーを済ませ軽食を済ませMAX睡眠できても2時間。以降そのサイクルの繰り返し」
人手不足にしても最初から過剰な仕事量だったのだ。かなり無理のある生活だが、持ち帰り仕事は労務管理の外にあり、会社の思うツボだろう。
そこまで会社に尽くすことも無いのではと思われるが、「サービス残業は1日MAX5時間を週6日間やっていた」と言い、その残業時間にあたる「120時間は加算されず」と嘆いた。過労死ラインと言われる時間外労働は月80時間、または2〜6か月で月平均80時間超だが、大きく上回っている。こんな生活を長く続けられるはずもなく、
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「(この会社には)正社員として採用され半年で辞めてます」
と当然の結果を書いていた。
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