成果と報酬が釣り合わず、8割の社会人が人事評価に不満を持ち、7割が実際に転職を検討したことがある――。パーソルキャリアが運営する調査機関「Job総研」が2023年に実施した調査の結果だ。
ビジネスパーソンは人事評価に対して、どのような疑問や考えを持っているのか。Job総研は人事評価に関するQ&Aを募集し、結果を発表した。人事評価について、ビジネスパーソンから最も共感を集めた疑問とは?
●人事評価に納得いかないTOP3
寄せられたQ&Aの中で、最も共感を集めたのは「仕事の数値化が難しい業務は人事評価で不利に感じる。その際にどうアピールすればいいのか」となり、38.3%に上った。「上司との関係で評価が変動する。改善に効果的なのは?」(35.2%)、「同じ役職なのに人によって仕事量が違うことに納得できない」(26.5%)と続いた。
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「仕事の数値化が難しい業務は人事評価で不利に感じる。その際にどうアピールすればいいのか」といった疑問には、最も多い135件の回答が寄せられた。
アピール方法に対する回答の傾向は、大きく「別指標を持つ」「日頃の準備」「アプローチ方法を変える」の3つが挙がった。
具体的には「成果物の内容を定量的にアピールできない時などは、成果物の数でアピールしていた」「仕事の目的と内容、結果を箇条書きで残しておく。報告書を作成し提出できる準備をしてアピール」「工夫した点、自分の強みを生かした点など自分の価値をアピールできることを伝えている」といったコメントが寄せられた。
「上長との関係で評価が大きく変動する。改善策は?」という疑問には、2番目に多い130件の回答が集まった。回答の傾向は「上司を理解する」「割り切ったコミュニケーションを取る」「成果を出す」「評価の仕組みを変える」「環境を変える」の5つに分類される結果に。
具体的には「上司は自分のことをどう思っているのか、どういった点で期待しているのかを知る」「誰の目にも明らかになるように自分の成果を言語化して上長に伝えること、それでもダメならその言語化した内容を持って人事部門にかけ合うしかないかと思う」といったコメントが寄せられた。
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調査は9月13〜30日にインターネットで実施。現在職を持つ、全国20〜50代の男女から回答を得た。総回答数は731件。
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