東京証券取引所が取引時間を30分延長し、株の取引終了が午後3時半までに変わりました。その狙いは?
記者
「これまでの取引終了時刻の午後3時を過ぎましたが、都内の証券会社には電話が鳴っていて、まだ取引が続いています」
これまで午後3時だった取引終了時間。きょうから午後3時半までに変わりました。狙いの一つは、海外との差を埋めることです。
取引時間はニューヨークが6時間半、ロンドンが8時間半。東京市場は海外より短めでした。30分の延長で、国内外から新たな投資を呼び込めると期待されています。
ただ、市場の活性化には30分の延長だけでは不十分だとの指摘も。
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みずほ証券 トレーディングストラテジー室 渡部哲也 室長
「企業の業績をタイムリーに発表して、市場に吸収させる時間を作るということが1個の重要な要素になっていく」
カギを握るのが企業の決算発表の時間です。これまで、取引時間外の発表が主流でしたが、延長を機に取引時間中に発表する企業が増えれば、取引量の増加が見込まれるといいます。
東証は決算発表の前倒しを各企業に呼びかけていて、さらに国際競争力を高めたい考えです。