ポール・メスカル&デンゼル・ワシントンら登壇『グラディエーターII』公開前イベント開催

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2024年11月05日 17:01  cinemacafe.net

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『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』来日スペシャルトークイベント ©2024 PARAMOUNT PICTURES.
リドリー・スコット監督作『グラディエーター』の続編、『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』の来日スペシャルトークイベントが開催された。主演のポール・メスカルのほか、デンゼル・ワシントン、コニー・ニールセン、フレッド・ヘッキンジャーがファンの前に登場した。

本作は東京国際映画祭史上初のセンターピース作品として招致され、注目を集めているリドリー・スコット監督最新作。イベントではファン100名が参加し、豪華キャストの登場に歓声が上がった。

ポール・メスカルは「復讐を誓う男の変遷を演じられたのは役者冥利につきました」と語り、デンゼル・ワシントンは「5部門ものオスカーを獲得した名作の続編であること、素晴らしいキャラクターと脚本、そして素晴らしい監督(リドリー・スコット)と一緒に仕事ができることが決め手でした」と作品への参加についてふり返った。デンゼル・ワシントンの来日は実に11年ぶり。来日を「非常に楽しみにしていましたよ」と笑顔を見せた。

前作にも出演していたコニー・ニールセンは「前作の物語から十数年後が描かれ、ますます贅沢や腐敗がはびこってしまう新しい時代のローマ帝国となった、その変化をリドリー・スコット監督がさりげなく映像の中で示しています。崩壊しつつある帝国に身を置く感覚を観客の皆さんも感じてもらえると思いますし、技術の進化によって彼が本当に描きたかったローマ帝国のありのままをスクリーンで描けるようになったと思います。映像トリックや引き出しの多さによって様々な角度から撮影していきました」と語った。

これほどの大作の撮影現場について、フレッド・ヘッキンジャーも「360度どこを見渡してもローマ帝国であるようなセットを、リドリー・スコット監督が作ってしまったんです。どこを見てもリアルな世界で、常に8〜12台ものカメラが回っていて、すべてのスケールが圧倒的。私の衣装も、一目見て何もかもギラギラの派手さで、これこそ欲や腐敗によって帝国が堕ちていくことを表現するのにピッタリだと思いました」と撮影の凄まじさを明かした。

またアクションについて、ポール・メスカルは「3〜4週間くらい、身体がボロボロになりながらアクションを撮影していました。このように大きな船に乗ったり、サイ、ヒヒとも戦った。バトルもレベルアップしているのは技術の進化もありますし、物語としてもさらに大きな使命が懸かっているからで、観客の皆さんにも楽しんでいただくためですね」と思い返す。

デンゼル・ワシントンは以前にもリドリー・スコット監督とタッグを組んだ経験があり、「本作のほうが楽でしたよ、私は客席からみんなの過酷なアクションを見ているような立場だったので(笑)。監督は『映画の70〜80%はキャスティングで決まる』とおっしゃっていて、今回は我々を選んでいただいた。巨匠に全幅の信頼を寄せて俳優陣は演技に集中することができました」とジョークも交えながら監督への信頼を明かす。

フレッド・ヘッキンジャーは「監督はマルチカメラで全てのアクションを同時に多くの角度から撮影するので、細切れにならず、一つの出来事・アクションに対する多くの人間の視点とリアクションを一気に撮影でき、観ているほうも一気に感じ取れるんです」と実際に現場を体験した俳優ならではのエピソードを明かした。

記者からの質問も飛び、「あれだけ多くのアクションに、アドレナリンを出し続けられる秘訣は?」と問われたポール・メスカルは、リドリー・スコット監督の名を挙げ「どの瞬間にも、毎分アドレナリンを与えてくれる監督なんです。トレーナーさんにもお世話になりました。夢のような作品、夢のような撮影セットですし、これだけ沢山の人が愛する作品の続編ですから、これでアドレナリンが出ないなら俳優という仕事は考え直したほうが良いですね!」と監督をはじめ製作陣への感謝とともにコメント。

観客からは、「続編の予告編を見たときに主人公ルシアスが、前作の主人公マキシマスの息子である(つまりコニーが演じるルッシラとの間に生まれた)ことを知って驚きのあまり持っていたドリンクをこぼしてしまいました…。コニーさんは当時から、本作の主人公がマキシマスの息子であることを知っていたのでしょうか?」と鋭い質問が。

コニー・ニールセンは「ノー、ですよ。まさかこんな形でお話が続くとは想像もしていませんでした。でも、小さな息子ルシアスをマキシマスに紹介するシーンで、私の役作りの感情の中では“もしかしてこの2人には昔、実らないロマンスが少しあったのでは”と抱えていた秘密のようなものを感じて演じていました」と回答した。

最後には、はるばる来日を果たしたキャストたちへの歓迎と感謝を込め、本映画祭でコンペティション部門審査員を務める俳優・橋本愛が駆けつけ、一人ひとりへ花束を贈呈。

日本の印象について質問されると、コニー・ニールセンは「明治神宮に行き、七五三という行事で着物を身につけた子供たちがたくさんいたので本当に美しくて感動しました」とさっそく日本文化に触れたという。

ポール・メスカルとフレッド・ヘッキンジャーの20代コンビは、ゴールデン街の近くのカラオケに繰り出したそうで、照れながら「シャナイア・トゥエインの『スティル・ザ・ワン』、クランベリーズの『ゾンビ』、ABBAの『ダンシング・クイーン』など歌いましたね…あとは記憶がぼんやりしています…(笑)」と思い思いに日本カルチャーを堪能していることを明かした。

4人はさらに5日(火)にも、約1000人の観客が集うレッドカーペットイベントに登場する予定。今年最後のハリウッド超大作を引っ提げた豪華な面々が巻き起こす“グラディエーター旋風”に大いに期待が高まるトークイベントとなった。

『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』は11月15日(金)より全国にて公開。





(シネマカフェ編集部)

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