アメリカンフットボール関西学生リーグの関学大が5日、兵庫・西宮市内のグラウンドで練習を公開した。
最終節の立命大戦(10日、大阪・万博記念競技場)まで、残り5日。敗れても立命大との両校優勝となるが、DL川村匠史(たくみ、4年)は「全勝して優勝する」と単独優勝にこだわる。
前節は、関大相手に31−15で勝利。大村和輝監督からも、珍しく「ベストなゲーム」と褒められた。
自身の中でも満足のいく一戦となったが、気が緩むそぶりはない。「勝ちたい気持ちは変わっていなくて。全員が絶対勝たないとという気持ちは持ってると思うけど、それを忘れさせないために鼓舞もしている」。
前節から始まった「3強」対決。後輩にもミーティングで発言したり、メニューの提案をしたり、と積極的な姿勢が見られ「DLは4回生が3人と少ないけど、3回生が自発的に行動してくれている」と目を細めた。
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部内では、唯一の工学部生。「一番面白そう」と興味を引かれた情報工学を専門に、プログラミングなどを勉強している。理系学部は練習場からおよそ30キロ離れた三田キャンパスにあり、授業が詰まっている3年時は、週4回しか練習に参加できないこともあった。それでも「勉強でも、部活動でもやりたいことを追求する」と、効率の良い練習を意識。「全部を直そうとするんじゃなくて、自分の強みをひたすら、短時間で練習していた」と武器のスタートに磨きをかけてきた。
秋季リーグの最終戦。昨季果たせなかった全勝優勝へ、気合が入っている。「とにかく自分の武器であるスタートをかけて、最後までひたすらボールに向かって走りまくりたい」。文武両道を貫く川村が、相手の猛攻を阻止する。【竹本穂乃加】
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