10月31日、お笑いコンビ・EXITの兼近大樹が『ABEMA Prime』(ABEMA)に出演。若者の間で蔓延する「闇バイト」による強盗事件ついてコメントした。
「結局こういうのは大人が動かしている。助けてくれるのも大人だが、引っ張り込んでいるのも大人。子どもたちの事件みたいにしているが、大半はやっぱりいいように使いたい大人が多い」
と、実際の犯行には手を染めず、指示役に回る大人の罪深さを糾弾したのだ。
《経験者は語る》
この日の『ABEMA Prime』では、金欲しさに「闇バイト」を求めて犯罪に加わってしまう若者について、結局は「自己責任ではないか」と議論されていた。だが兼近は「自己責任でいいというスタンスだから、ずっとこういうことが起きている」と反論。孤立している子どもや若者が大人になり、さらに下の世代を誘い入れる負の連鎖が止まらないと指摘し、今の子どもたちを守る重要性を説いていた。
兼近といえば2023年1月、各地で相次いだ広域強盗事件で“ルフィ”と名乗る指示役のリーダーだった渡辺優樹被告との過去の関係が報じられ、世間を騒がせたことを覚えている人も多いだろう。
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2012年8月、札幌の男性宅から金庫を盗んだ疑いで逮捕された兼近。のちに不起訴処分となったが、その窃盗事件で一緒に逮捕されたのが、先の同被告だったことで注目を集めたのだった。この事実が発覚したとき、兼近はYouTubeチャンネルで同被告と「過去に知り合いだったのは事実」と認めながらも「今は一切関係ない。事件にも関係ありません」と否定していた。ちなみに兼近は2011年、売春防止法違反容疑でも逮捕されている。
そんな過去を知るネットユーザーから、兼近の今回の見解に異論が多く聞かれている。
《成人してるなら本人の責任》
《この人はいつも犯罪者寄りの思考》
《とりあえずあんたは黙ってろ》
《お前が偉そうに言うな》
《経験者は語る》
など、自らも暗黒面に落ちたことがある人間の評論にはなかなか共感が集まらなかったようだ。世間とのズレはどこからきてしまっているのだろうか?
「つまりは“自分のことを棚にあげて……”という印象なのでしょうか。もちろん兼近自身はすでに更生していることから、逸脱してしまった当時の環境を振り返りつつ、今の若者を案じたのですが、かえって違和感をもたれてしまったようです。また、どうしても未だに“チャラい”芸人というイメージから脱却できず、真面目なことを語っても素直に受け入れにくい土壌があるのかもしれません」(芸能事務所関係者)
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もちろん、学者の堅い話よりは耳を傾けてくれるとは思うが……。