演歌歌手北島三郎(88)が5日、東京・八王子市で、コンサート「令和・歌の祭典2024」に出演し、23年6月以来、約1年4カ月ぶりにファンの前で歌唱した。公演を主催した日本クラウンの第1号歌手として、現在も自身が住む地元での開催に満を持して参加した。
17年に頸椎(けいつい)症性脊髄症の手術を受けてから車いすを使用する機会が増えた北島は、この日も車いすでステージに登場した。
「皆さん風邪をひかないでね。リヤカーはひいてもいいけど」。相変わらずトークは絶“口”調で何度も会場の爆笑を誘った。だが、車いすでの歌唱には、じくじたる思いがあるようで「歌い手として恥ずかしい思いもある」と弱音を吐くシーンもあった。
だが、91歳の現役俳優仲代達矢(91)から「俺は100歳まで頑張るからお前も100歳まで頑張れ」と言われたエピソードを披露し、会場から大きな温かい拍手を受けると「今後ともよろしくお願いします」と続けた。
88歳になってからレコーディングをしたという新曲「東京の空」をこの日、ファンの前で初歌唱。「風雪ながれ旅」は尺八だけをバックに熱唱するなどトーク同様に“サブちゃん節”の健在ぶりも見せつけた。
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北島の隣で見守っていた細川たかし(74)は「完璧だよ!」。北島の歌声をこれからも聞きたいと願うファンの声を代弁していた。
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