チャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第4節が5日に行われ、リヴァプール(イングランド)とレヴァークーゼン(ドイツ)が対戦した。
ホームのリヴァプールは、直近の試合でプレミアリーグ首位に浮上。CLでも開幕3連勝を飾り、好調を維持している。対するレヴァークーゼンは、ブンデスリーガで4勝4分1敗の4位。CLでは開幕2連勝だったが、第3節スタッド・ブレスト戦は1−1で引き分け、2勝1分で今節に臨んだ。レヴァークーゼンを率いるシャビ・アロンソ監督にとって、現役時代を過ごした古巣リヴァプールの本拠地『アンフィールド』での凱旋試合となった。
リヴァプールの前線は中央にルイス・ディアスが入り、右にモハメド・サラー、左にコーディ・ガクポを配置。立ち上がりから鋭いカウンターを仕掛けてゴールに迫った。一方、レヴァークーゼンもテンポよくパスを繋ぎながら前進することに成功。21分にはフロリアン・ヴィルツの絶妙なパスからペナルティエリア内でジェレミー・フリンポンがシュートチャンスを迎えるなど、徐々にチャンスの数を増やした。
前半終盤に両チームが決定機を作る。44分、レヴァークーゼンはエドモン・タプソバが浮き球のパスでコスタス・ツィミカスのミスを誘発。フリンポンが前に持ち出してドリブルからゴールネットを揺らした。しかし、ツィミカスと競り合った場面でフリンポンの手に当たり、ハンドの判定で得点は認められなかった。一方、リヴァプールも前半アディショナルタイム(AT)にガクポがペナルティエリア内から左足を振り抜くが、シュートはGK正面に飛んで、ゴールを奪えず。前半はこのままスコアレスで折り返した。
後半に入り、試合が動いたのは61分だった。トレント・アレクサンダー・アーノルドの縦パスを受けたカーティス・ジョーンズが絶妙なスルーパスを供給。オフサイドラインぎりぎりで抜け出したルイス・ディアスが、GKの頭上を越える美しいループシュートを放ち、ゴールネットを揺らした。リヴァプールが先制に成功する。
勢いづいたリヴァプールは63分、カウンターからサラーがルイス・ディアスとのワンツーで右サイドでフリーになり、右足のダイレクトでピンポイントクロスを供給。これをガクポがダイビングヘッドで合わせて、ゴールネットを揺らした。一度はオフサイドとされたが、VARにより判定が覆り、得点が認められた。先制点からわずか2分後、ガクポの追加点でリードを広げる。
本拠地『アンフィールド』で完全に主導権を掌握したリヴァプール。83分にはサラーのクロスをルイス・ディアスが競り合いを制してトラップ。冷静にゴールへと流し込み、リードを3点差に広げた。
一方、レヴァークーゼンも85分にパトリック・シック、ヴィルツが立て続けに枠内シュートを放つが、GKクィービーン・ケレハーがビッグセーブを連発。安定したパフォーマンスで得点を許さない。
すると、後半アディショナルタイムに再びカウンターからリヴァプールがチャンスをものにする。ダルウィン・ヌニェスのシュートのこぼれ球をルイス・ディアスがゴールへ押し込み、ハットトリックを達成。
試合はこのまま4ゴールを奪ったリヴァプールが勝利。CLリーグフェーズ開幕4連勝に伸ばし、暫定首位に浮上した。
【スコア】
リヴァプール 4−0 レヴァークーゼン
【得点者】
1−0 61分 ルイス・ディアス(リヴァプール)
2−0 63分 コーディ・ガクポ(リヴァプール)
3−0 83分 ルイス・ディアス(リヴァプール)
4−0 90+2分 ルイス・ディアス(リヴァプール)