ステークF1チーム・キック・ザウバーは11月6日、2024年シーズン限りでバルテリ・ボッタスがチームを離れることを明らかにした。
ウイリアムズでF1デビューを飾り、2017年からは5シーズンにわたってメルセデスに在籍。これまでF1で10勝を飾ったボッタスは2022年シーズンに、当時アルファロメオF1として参戦していたザウバーに加入。同年は9回の入賞を果たし、チームのコンストラクターズ6位獲得に貢献した。
ただ、2023年はアルファロメオC34のパフォーマンス不足により、入賞4回、コンストラクターズも9位に沈んだ。チームがステークF1チーム・キック・ザウバーと名称を変えた2024年シーズンも苦戦が続き、10チーム中唯一のノーポイントで24戦中21戦を終えている状況だ。
「このような状況は誰にとっても簡単なことではない。しかし、この数週間、綿密な話し合いを重ねた結果、このプロジェクトを一緒に成長させるための条件が満たされていないことに気づいた」とボッタスはコメント。
「チームとのこの数年間は、成長、挑戦、そして忘れられない瞬間に満ちた素晴らしい旅だった。ともにした経験だけでなく、あらゆる信頼とサポートに感謝している。もう次のステップに進むときが来たが、僕は常にこのチームの一部を持ち続けるだろう」
そして、ザウバー・モータースポーツのCOO兼CTOを務めるマッティア・ビノットは「この3年間、ともに歩んでくれたバルテリに深い感謝の意を表する。彼はプロフェッショナリズムの体現者であり、豊富な経験を活かしてチームの成長を支えてくれた」とコメントしている。
「バルテリの献身とアプローチは、我々の歴史の中で極めて重要な時期におけるかけがえのないものであり、この数年間の思い出は長く我々の心に残ることだろう」
「来シーズンのドライバーラインアップを考える上で、バルテリは間違いなく重要な候補だった。そのファイティングスピリットで、彼はしばしばマシンのパフォーマンスの限界を超えていたからだ」
「しかし、決断を下さなければならなかった。オープンで建設的な話し合いの結果、最終的に条件が満たされないという結論に達したので、バルテリと別れるときが来たということで合意した。ここヒンウィルでいつでもバルテリに門戸を開けている」
なお、キック・ザウバーは2025年のドライバーのひとりとして今季マネーグラム・ハースF1チームから参戦中のニコ・ヒュルケンベルグを起用すると4月に発表済だ。そのチームメイトとして現在FIA F2ランキング首位のガブリエル・ボルトレートの名前が噂されている。