マレリは11月6日、ABB FIAフォーミュラE世界選手権に参戦するニッサン・フォーミュラEチームのテクニカルパートナーとして、2年間の契約を締結したと発表した。今後は車両などにブランドロゴが掲出される。
自動車およびモータースポーツにおける世界的なテクノロジーパートナーとして100年以上の歴史を持つマレリは、モビリティの未来を顧客やパートナーとともに共創することを目指している。
また、モータースポーツにおいても豊富な経験を持つマレリは、今回のニッサン・フォーミュラEチームとの提携により、将来のシーズンに向けての車両開発において強化できる分野を探るという。
マレリは「技術革新と製造における確固たる実績を活用して、電動モータースポーツにおける技術的知見をさらに発展させることを目指します」としている。
なお、両社の提携はテクニカルパートナーシップに加え、ニッサンe-4ORCE05のリヤウイングやチームガレージのパーテーション、マーケティングプラットフォームなどにマレリロゴが掲出される予定とのこと。
今回の提携にマレリ・モータースポーツの責任者であるリカルド・デ・フィリッピ氏は「日産自動車との長期的な技術提携をフォーミュラEプログラムに拡大し、両マシンのリヤウイングにマレリのロゴを誇らしげに掲げることを嬉しく思う」と語った。
「チームと緊密に協力し、モータースポーツと市販車市場の両方でニッサンとの関係を強化することを楽しみしている。今後は技術的な貢献をさらに高めていきたいと考えている」
また、ニッサン・フォーミュラEチームのマネージングディレクター兼チーム代表を務めるトマソ・ヴォルペは「業界をリードするマレリ・モータースポーツとチームを組むことを非常に誇りに思う」とコメントしている。
「彼らがチームに加わってくれることは素晴らしいことで、制御システム開発における協力の可能性を探ることを楽しみしている。この選手権は非常に競争が激しいため、最高の企業と提携することが重要であり、マレリ・モータースポーツはまさにその条件にふさわしい。彼らと協力できることを楽しみにしているし、実りある関係を築けると確信している」