AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)リーグフェーズ第4節が6日に行われ、横浜F・マリノス(日本)とブリーラム・ユナイテッド(タイ)が対戦した。
アジアの頂点を懸けた戦いもリーグフェーズのちょうど真ん中にあたる第4節に突入した。昨シーズンの“ファイナリスト”でもある横浜FMは初戦で光州FC(韓国)に3−7で大敗したが、続く第2節では蔚山HD(韓国)に4−0で快勝。前節は山東泰山(中国)相手にリードを奪うも、試合終了間際に痛恨の失点を喫し、ここまで1勝1分1敗としている。2勝目を目指す今節はここまで無敗を維持している“タイ王者”ブリーラム・ユナイテッドをホームに迎える。
横浜FMは開始早々の2分に決定機を迎える。左サイドをオーバーラップした加藤聖のクロスをボックス内のアンデルソン・ロペスが収めて左足を振り抜くも、相手GKが好セーブ。こぼれ球をヤン・マテウスがキープし、右から鋭いクロスを入れたがA・ロペスのシュートは枠を外れた。8分から9分にかけてはブリーラム・ユナイテッドに連続して決定機を作られたが、GK飯倉大樹が至近距離からの鋭いシュートをセーブし、先制点を与えない。
序盤から白熱した展開が続く中、11分に試合の均衡が破れる。上島拓巳が右サイドの敵陣深くへ鋭いロングボールを送ると、これを収めた井上健太がカットインから右足を一閃。狙い澄ましたシュートがゴール右隅に吸い込まれ、横浜FMが先手を取った。27分にはジャン・クルードに危険なスライディングタックルを見舞ったブリーラム・ユナイテッドのササラック・ハイプラコーンにレッドカードが提示。横浜FMは数的優位というアドバンテージも手にした。
試合を優位に進める横浜FMは42分、ヤン・マテウスの右CKに上島が頭で合わせると、ゴール方向に飛んだヘディングシュートが相手DFの腕を直撃。VARが介入した結果PKを獲得し、これをA・ロペスが冷静に沈めた。同選手はACLEで3戦連発となった。さらに45+3分には、加藤が左から上げたグラウンダーのクロスがGKニール・エザリッジの股を抜いてネットを揺らし、リードを3点に広げる。
後半の立ち上がり、横浜FMは途中出場のタビナス・ジェファーソンの攻め上がりに手を焼くも、最終局面で粘り強い対応を続け、追撃の1点を許さない。すると57分、ジャン・クルードのスルーパスに抜け出したヤン・マテウスがクロスを送り、ゴール前でこれを収めたA・ロペスが反転から左足でネットに突き刺し4点差に。66分には西村拓真との連携で右サイドを突破した水沼宏太の低いクロスに植中朝日がダイレクトで合わせ、さらにリードを広げた。
その後の横浜FMは途中出場の選手が躍動感あふれるパフォーマンスを披露しつつ、ブリーラムにチャンスを与えることなく優位に試合を進める。追加点こそ奪えなかったものの、後半アディショナルタイムまで果敢に攻め続け、このまま5−0で試合を締め括った。横浜FMはACLEで2勝目を手にし、ブリーラム・ユナイテッドは初黒星となっている。
次節、横浜FMは27日に浦項スティーラース(韓国)と、ブリーラム・ユナイテッドは川崎フロンターレ(日本)といずれもホームで対戦する。
【スコア】
横浜F・マリノス 5−0 ブリーラム・ユナイテッド
【得点者】
1−0 11分 井上健太(横浜F・マリノス)
2−0 45+1分 アンデルソン・ロペス(PK/横浜F・マリノス)
3−0 45+3分 加藤聖(横浜F・マリノス)
4−0 57分 アンデルソン・ロペス(横浜F・マリノス)
5−0 66分 植中朝日(横浜F・マリノス)