11月9〜10日にかけて、2024年全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)第8戦&第9戦鈴鹿に臨むルーキーのJujuこと野田樹潤(TGM Grand Prix)。8日(金)に行われたSF専有走行後、走り出しの手応えと、今季最終2レースへの意気込みを語った。
14時25分にスタートした90分間の専有走行では、1分40秒237のベストタイムで21番手となったが、その感触について「流れとしてはかなり順調です」と言葉にした。
「クルマは大きなトラブルもなく走ることができました。感覚としても、そこまで悪くないと感じています」
今回の専有走行では、全体で5番目に多い27周をこなしたJujuだが、タイムは20番手のチームメイト大津弘樹(TGM Grand Prix)と0.911秒差となり、全21台中21番手となっている。
その点については、「もちろん、タイムとしてはもっともっと上げていかないといけないです」と一言。
ただそのなかでも、序盤には岩佐歩夢(TEAM MUGEN)に次ぐ2番手につけた場面もあり、これまでよりも順調な走り出しでもあった。
また10月某日には、鈴鹿サーキットでF3マシン(ダラーラF320)で周回を重ねる姿も確認されており、今回はその事前練習が活きたところもあるようだ。
「走り始めからスムーズに走ることができている点は、事前の練習の成果なのかなと思います」
「また開幕戦の時と比べても、ライン取りも全然変わってきていますよ」とし、習熟走行の成果を走行初日から実感している様子だ。
セッション開始以降は、ピットでのマシン調整を繰り返しながらベストタイムを徐々に短縮。そのなかで、一度はタイムが落ちるタイミングもあったが、そこはトライアンドエラーを重ねていた段階だろうか。セッション終盤のアタックでは自己ベストを1.805秒上回る走りで1分40秒237を刻んだ。
さらに、シーズン開幕前に鈴鹿で行われた公式合同テストでは、今日よりもタイムの出やすいコンディションである気温11度/路面温度11度ながら、1分39秒963のベストタイムも記録している。
最後には、「自分たちのベストを出し切ったと言えるようなレースにしたい」と締めてチームとのミーティングへ向かったJuju。明日以降の2連戦ではさらなる成長を遂げ、シーズンを締めくくる悔いのない走りを見せることができるだろうか。