2024スーパーフォーミュラ第9戦鈴鹿 選手権リーダーの坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)が予選3番手につけた 11月10日(土)の午前中、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで、2024全日本スーパーフォーミュラ選手権第9戦の公式予選が行われた。今季最後の予選では野尻智紀(TEAM MUGEN)がポールポジションを獲得。前日の第8戦でポール・トゥ・ウインを飾った太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が2番手、ドライバーズランキング首位で最終戦を迎えた坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)が3番手となった。この3名が予選トップ3会見に出席し、それぞれ心境などを語った。
■野尻智紀(TEAM MUGEN)
ポールポジション
タイム:1分36秒542
「最終戦でポールポジションを獲れて非常に嬉しいですが、やはりチャンピオンの目がなくなってしまったのがずっと心の中にはあります」
「ただ、そんなマインドの中でもしっかりと今日ポールポジションを獲るということが、目的が違えどチャンピオンを獲るために、僕も含めてチーム全員が本当にたくさん努力をしてきたなかで、しっかりと自分たちのやってきたことを形として表すことができたました。そのことは非常に嬉しく思います」
「ファンの皆さんも非常に喜んでくれたと思います。昨日、ああいう状況でチャンピオンの可能性を失ってしまったにもかかわらず、今朝サーキットに来てすぐ、僕がチャンピオンを撮ったときの写真を見せてくれて、『また一発やってやろう』って声をかけてくれる人もいたので、嬉しいです」
――決勝に向けて
「昨日の決勝を含めてペース自体は良かったかなと思うのですが、つねに誰かの後ろにいた状態での走行だったので、そういった意味では本当にもっとダウンフォースが得られたときにどうなるかっていうのがいまいちよくわかっていないんです」
「昨日は昨日で収穫は非常にあったと思います。しっかり戦って順位を上げられて、富士の課題をすごく克服したような感覚があるので。その反面、いつものようなクリーンエアでどう出るかっていうのが、まだわかっていない。そのあたりだけ心配ではあります」
――無線で「まだまだ満足してない」という言葉があった
「満足はしないでしょうね、優勝してもね。でも、やるからにはひとつでも上の順位を目指してやらなくちゃいけない。それはプロとしての責任だと思っていますし、やるからには当然ながら優勝を目指して頑張ります」
■太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
予選2番手
タイム:1分36秒797
「昨日も勝っているので、今日も勝ちます」
――決勝に向けて
「予選中、シケインのブレーキングでスロットルが戻らないトラブルが出て、それがなくてもポールは獲れてなかったと思いますが、ちょっとそこの原因を究明中です」
「飛び出したりとか、すごいラインを外したわけではななかったので、それは不幸中のの幸いかなとは思います」
「チームタイトルの争いもありますけど、個人的には……いろいろ言われているので、クリーンに勝負したいと思います。勝って終わりたい気持ちが強いです」
――母校の子供たちを招待。どのようなレースを見せたいか
「昨日のようなレースができれば、すごく楽しんで帰ってくれると思いますし、まずは結果だなと思います」
■坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)
予選3番手
タイム:1分36秒844
「予選が大事なのは重々承知のうえで、昨日はトップのタイムと結構離れてしまっていたので、ちょっと悩んでいたのですが、そこからだいぶ進化というか進歩できたと思います。しかし、やっぱりまだ足りないところは感じたので、まだまだ課題は残る予選だったかなと」
「ただ、チャンピオンを獲るというのが最大の目標なので、まずは貴重な1点を取れたというのは大きかったかなと思います」
――決勝に向けて
「絶対的に有利な立場にあるとは思うのですが、本当にチェッカーを受けるまでがレースですし、あぐらをかいた瞬間に何か起きると思うので、今日のレースは今日のレースでしっかり勝ちを目指して、やはり最後は勝って締めくくりたいです」
「土曜日のレース見ても太田選手、野尻選手のレースペースがすごく速そうなので、そう簡単にはいかないことはわかっていますが、トヨタ陣営としても何とか鈴鹿で勝ちたいところもあるので、その想いとともに優勝を目指して頑張ります」
――最終戦に向け、チームの皆さんの今の意気込みなどは?
「トムスの皆はチャンピオンに慣れていると思います。それで言うと僕が一番慣れてないと思うので(笑) 僕が一番そわそわしている気がします」
「チームはドンと構えていつもどおりにやってくれていますし、そこに何も心配事はないので、自分が自分の仕事に集中するだけかなと思います」