国土地理院のWebサイト「地理院地図」では、ある場所の上空からの景色を年代別に見ることができます。今回は、大阪梅田駅周辺の上空写真を、戦前から現在まで約100年にわたって比較してみました。
●1928年ごろ
戦前の1928年ごろには、すでに大阪駅・大阪梅田駅(当時の名前は「梅田駅」)ともに存在します。駅前には、現存しない路面電車も走っていましたが、周囲は基本的に田んぼや畑でした。
●1936〜1942年
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戦中の写真を見ると、周囲が街らしくなってきたことに気付きます。駅前には現在の大阪駅前のロータリーに通じるような区域も見受けられます。
●1945〜1950年
戦後は建物がかなり目立つようになります。駅前の整備も進んだようです。
●1974〜1978年
少し時間が飛んで1970年代には、写真がカラーに。高度経済成長期を経て発展した街の様子がよく分かります。
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●1979〜1983年
駅前には大きな丸いビルが出現。これは大阪マルビルです。2023年に閉館しましたが、地域のランドマーク的位置付けでした。なお、このころは戦後の闇市以来の土地の占拠がある程度解決してきたため、駅前の再開発が進んだといいます。
●1984〜1986年
1980年代の半ばになると、駅前の細かい建物が減ってさらに大型ビルが増えました。
●2013年
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時は一気に飛んで2013年。大阪駅にはドーム屋根ができました。電車の乗り換えや歩行者の移動がより便利になりました。
●2017年
2017年には大阪駅の北側で、さらに再開発が始まった様子が確認できます。田んぼや畑が多かった大阪梅田駅周辺は、こうして現代的な都市へと変遷したのでした。長い歴史をもつ西の大都市は、今後もさらなる発展を遂げそうです。
●参考文献
・地理院地図(電子国土Web)
・JR西日本「大阪駅進化論」
・三井住友トラスト不動産「『大阪駅』『梅田駅』周辺の発展」
●文:近藤仁美(こんどう・ひとみ)
クイズ作家。国際クイズ連盟日本支部長。これまでに、『高校生クイズ』『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』等のテレビ番組の他、各種メディア・イベントなどに問題を提供する。2023年、「Trivia Hall of Fame(トリビアの殿堂)」殿堂入り。著書に『人に話したくなるほど面白い! 教養になる超雑学』(永岡書店)など。
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