FIA F2に参戦するMPモータースポーツは11月9日、次戦となる第13戦ロサイルと最終戦ヤス・マリーナ、そして2025年シーズンにおいてリチャード・フェルシュフォーを起用することを発表した。フェルシュフォーは今季トライデントからレギュラー参戦しており、シーズン中の移籍となる。
MPモータースポーツからFIA F2に参戦していたデニス・ハウガーが来季アンドレッティ・グローバルから北米インディNXT参戦を10月に表明。さらに、2024年シーズンの終盤2戦(ロサイル、ヤス・マリーナ)に参戦しないことになった。そこで、2025年シーズンのレギュラー契約を結んだフェルシュフォーが、残る2戦でハウガーの搭乗していた11号車のステアリングを握ることになった。
フェルシュフォーはMPモータースポーツの母国でもあるオランダ出身の現在23歳。シングルシーターデビューを飾った2016年にはMPモータースポーツから参戦したSMP F4(北欧)、スペインF4でタイトルを獲得。
2019年にマカオGP/FIA F3ワールドカップを制した際、そして2021年のFIA F2ステップアップ当初はMPモータースポーツから参戦していたこともあり、フェルシュフォーは「MPモータースポーツと契約してFIA F2に参戦することは、故郷に帰ってきたような気分だ」とコメント。
「僕のレースキャリアの半分はMPモータースポーツとともに過ごしたから、2025年に向けてともに前進できることは、僕にとって大きな意味がある。マカオでの伝説的な勝利を含め、FIA-F4、FIA F3、FIA F2での成功につながったパートナーシップだ。カタールに行き、再びチームと仕事をするのが待ちきれない」
フェルシュフォーにとって2025年シーズンはFIA F2参戦5年目のシーズンとなる。
また、ハウガーも自身のInstagramにおいてMPモータースポーツへの感謝を綴り、フェルシュフォーに対しても「君は素晴らしい仕事をすると思う」と言葉を送った。フェルシュフォーは「ありがとう。アメリカでの健闘を願ってる」と返信を送っている。
ハウガーは、2021年にFIA F3チャンピオンに輝くと2022年からFIA F2に参戦。2023年にはレッドブルF1のリザーブ登録もされたが、同年末にレッドブル育成を離れることに。2024年は育成無所属のなかでFIA F2を戦ったが、シリーズランキング暫定9位とタイトル候補に名乗りを上げることはできなかった。
ハウガー現在21歳。FIA F2の3年間は彼の思い描いた結果とはならなかったかもしれないが、新天地北米での健闘を楽しみにしたい。なお、フェルシュフォーの代役となるドライバーについて、現時点ではトライデントからのアナウンスはまだない。