神木隆之介が主演を務める「海に眠るダイヤモンド」第3話が11月10日に放送され、神木隆之介演じる鉄平と杉咲花演じる朝子に「可愛すぎ」「尊すぎて涙出る」といった声が上がっている。
本作は、映画『ラストマイル』や「アンナチュラル」「MIU404」など数々のヒット作を生んだ脚本・野木亜紀子、監督・塚原あゆ子、プロデューサー・新井順子が強力チームが再集結。1955年からの石炭産業で躍進した長崎県・端島と、現代の東京を舞台にした70年にわたる愛と友情、そして家族の壮大な物語。
戦後復興期から高度経済成長期の“何もないけれど夢があり活力に満ちあふれた時代”にあった家族の絆や人間模様、青春と愛の物語を紡いでいくと同時に、現代の“一見して何でもあるけれど若者が夢を持てない時代”を描き、過去から現代に通じる希望を見つけだす、時代を超えたヒューマンラブエンターテインメントとなっている。
主演を務める神木は、1955年の長崎県・端島を生きる主人公・鉄平と現代の東京に生きるもう一人の主人公でありホストの玲央の一人二役で出演。さらに炭鉱員として働く鉄平の兄・進平を斎藤工、鉄平の幼馴染で銀座食堂の看板娘・朝子を杉咲花、どこからか逃げるように端島へやってきた謎の女性・リナを池田エライザ、鷹羽鉱業の幹部職員の息子・賢将を清水尋也、鷹羽鉱業の職員の娘・百合子を土屋太鳳が演じる。また、國村隼、中嶋朋子、宮本信子、沢村一樹、さだまさし、山本未來ら豪華キャストが共演する。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
鉄平(神木)と賢将(清水)は、鉱員たちが働きやすい環境を整えるべく、自分たちなりのやり方で力を尽くし、鉱員の進平(斎藤)の助言を受けながら新たな社宅制度を作った。季節は流れ、1957年10月ついに端島に水道が開通。新しい鉱員アパートや小中学校の新校舎も完成し、人口も出炭量も増えた端島は、本土のテレビ普及率が10%の中、普及率が60%を超えるなど最盛期を迎えようとしていた。そんな中、以前端島を舞台に製作された映画「燃ゆる孤島」の続編製作のため、プロデューサーの夏八木(渋川清彦)がやってくる。活気に満ちた今の端島をフィルムに収めたいと熱く語る夏八木は、島民たちを対象に出演者オーディションを行うと宣言。皆が一気に浮き足立つ中、夏八木から声をかけられた朝子(杉咲)もまた、こっそり演技の練習を始めていた。…というのが第3話のストーリー。
水道が開通するシーンではSNSでも「水だーー」「海底水道開通!!」「すごい進歩だ!」と盛り上がりを見せる。オーディションに向けて島民がセリフを練習する姿が描かれるが、「私の初恋の人にそっくりだわ」「懐かしくて嬉しい」「昔のこと思い出しちゃった」という言葉に、SNSでは「まるでいづみさんのセリフ」という声も上がった。
オーディションでは朝子の芝居がプロデューサーに認められ、次のオーディションには朝子が出るのではないかと噂をされていた。しかし同じ頃、端島では窃盗が相次いでおり、夏八木が関わっていたことが判明する。一方、テレビを欲しがっていた朝子の弟・竹男が勝手に人の家のテレビを見ていたことから、お金を盗んだのも竹男ではないかと疑われてしまっていた。窃盗をしていた3人組が捕まったものの、竹男を疑ったことに対して謝罪をしなかった島民に怒った朝子の父は、テレビを購入。そのことが発端で夫婦喧嘩になり、竹男が「ごめんなさい」と謝り続ける。そんな家族を見てまだ夏八木が関わっていることを知らない朝子が「私映画に出るけん」と言い、自分が映画に出てお金をもらえばすぐに払えるとその場をおさめようとする。この姿に、SNSでは「つらいつらい」「朝子ーー」「いい子すぎる」「幸せになって…」という声が相次いだ。
一方現代では、玲央がいづみの家に転がり込み、いづみの家族と初対面を果たす。いづみは家族に玲央のことを自分の婚約者だと紹介し「法定相続人が玲央になるわね」と言い放つ。会社を家族に継がせる気がないいづみは、なぜ継がせないのか玲央に聞かれると「間違えた気がする。私の欲しかった人生ってこんなだったのかしら」と遠くを見つめる。
そんな中、いづみの孫・千景がホストに入れ込み、400万円もの売掛があることが判明する。会社に影響が出る前に場を治めるため、千景の母でありいづみの娘でもある鹿乃子が400万円を払って解決すると言い、寿司を食べに行くと家を出ていく。その姿を見た玲央は、売掛を返すために働いて心を壊してしまう人がいる中で、親が400万円を出して終わりにする家庭もある現実に苛立ちを募らせる。
シーンは端島に戻り、映画の話が無くなったことを知って落ち込む朝子を鉄平が中之島へ連れて行く。中之島には前の炭鉱長が残してくれた桜が咲いており「お花見がしたい」と言っていた朝子の夢が叶う。朝子は、映画のオーディションを受けたのは映画スターになりたかったのではなく、ちょっとだけ食堂の朝子じゃない人になりたかったと鉄平に打ち明けた。初めて島を出て、外から端島を見た朝子は「キラキラ」と言い元気を取り戻し、鉄平からもらった桜を花瓶に飾った。
店の花が桜に変わっていることに気付いた百合子が「花瓶買ったら?」と言うが、朝子はいらないと言い、花瓶は「鞍馬天狗にもらった」と話す。その花瓶はかつて朝子が海辺で「きらきら」と言い手を伸ばしたが取れず、海に落ちて赤痢になった際に暗闇で「お前が欲しかったのはこれであろう」と鞍馬天狗を名乗る少年にもらった瓶だった。鉄平が「鞍馬天狗」の言葉に反応して朝子を見ると、朝子も笑顔で鉄平を見つめていた。一連の2人のやりとりにSNSでは「伝わった!」「可愛すぎ」「尊すぎて涙出る」「ほほえましすぎる」と盛り上がりを見せた。
ラストでは玲央といづみの姿が映し出され、いづみが玲央に「一緒にこの会社をつぶそうじゃないか」と言い、会社に入っていくところで第4話が幕を閉じる。第3話ではいづみと朝子の姿がリンクし、SNSでは「結局誰なの」「振り出しに戻った」といった声が上がり、深まる謎とそれぞれの登場人物の今後の動きに注目が集まっている。
【第4話あらすじ】
1958年7月。朝子(杉咲花)の初恋の人が自分だと知って以来、朝子のことが気になり、浮き足立つ鉄平(神木隆之介)。そんな鉄平を尻目に賢将(清水尋也)は、何か思うところがある様子で…。その頃、リナ(池田エライザ)のもとを訪れた進平(斎藤工)は、部屋である衝撃的な物を目にしてしまう。一方、映画館を辞めて労働組合の新聞編集者としての仕事に精を出していた百合子(土屋太鳳)だったが、長らく体調を崩していた母・寿美子(山本未來)の容態が悪化する。鉄平は、百合子の家族の運命を変えてしまった、1945年8月9日の出来事を思い出していた。
現代。いづみ(宮本信子)から「一緒に会社を潰そう」と提案された玲央(神木)は、社長であるいづみの第二秘書として雇われることに。突然の出来事に戸惑う社員たちを前にいづみは、玲央のことを「次期社長候補」だと紹介する。そんな中、いづみの家族たちの間で、玲央に関するある疑惑が持ち上がる。
日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」は、毎週日曜日21時〜TBS系にて放送中。
(シネマカフェ編集部)