女優の吉高由里子(36歳)が11月9日、東京オペラシティコンサートホール:タケミツメモリアルで開催された、大河ドラマ「光る君へ」の劇伴音楽を生演奏で楽しむ「沼ル音楽会」に登場した。
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今回は、劇伴音楽を作曲した冬野ユミが音楽監督を担当。作中で使用した150曲から24曲をチョイスし、演奏・東京フィルハーモニー交響楽団、指揮者・横山奏のタッグに多彩な楽器のスペシャリストたちがゲスト参加した。さらに、スペシャルゲストとして、本作の主演・紫式部/まひろ役の吉高由里子と、赤染衛門役の元宝塚歌劇団宙組トップスター・凰稀かなめも出演。ドラマ放送期間中の音楽イベントは初の試みだが、チケットは即日完売となり、多くのファンが集まった。
まずは宮田まゆみによる笙の演奏でオペラシティを厳かで雅な和の空間に変え、トークゲストの吉高、音楽監督の冬野、「光る君へ」チーフ演出の中島由貴が登壇。吉高は「撮影は終わりましたが、まだ続いている感覚。劇中で流れる音楽を生で聴けるのが楽しみです」と笑顔を見せる。
コンサートが始まると、ドラマ映像や凰稀かなめによる朗読とともに、まひろの人生が動き出していく様子をチェロとハープの美しいハーモニーで描く「Tears of Winter」、艶やかなエレキギターのセッションが印象的な「Broken Wings」などが披露された。
コンサート中のMCで、冬野は「今回は作中で多く使われた曲と名シーンの曲を主に構成しています。素晴らしいミュージシャンが揃っていますし、映像も合わせて楽しんでいただけたら」と語る。
美しいメロディにお茶目な遊びが挟まるユーモラスな「Shangri-La」、鼓笛隊が登場する「んんん」では、客席も手拍子をして盛り上がった。また、グラスハープによる幻想的なメロディが印象深い「Honesty」、笙やチェンバロやリュートといった古楽器が集結して奏でる「Crescent MOON」など、なかなか聞く機会のない楽器の生演奏も次々に披露される。コンサートの締めくくりは、テーマ曲の「Amethyst」のメロディを持つ「Purple〜もう一つの空−Another Sky」というコンサートバージョンの楽曲。アンコールでは「Burn」と「Amethyst」をオーケストラによる豊かな音色で奏でた。
コンサートを聴き終えた吉高は「沼りました! 楽しくなったり悲しくなったり、嬉しくなったり寂しくなったり。目に見えないものに恋してしまったような感覚です」と語り、凰稀は「出た瞬間、みなさんの期待値が伝わってきて緊張しました(笑)。大役を任せていただけて光栄です」と話した。
冬野は「途中から袖にいたんですが、最後は横山マエストロと一緒に指揮していました(笑)。感激しております」と笑顔を見せ、中島は「演奏が素晴らしすぎてあっという間の2時間でした。放送は後6回。まだ気が抜けませんし、あの人がああなっちゃうの? というような見どころもたくさんあります」と、最終回に向けてまだまだ楽しみが残っていることを明かす。
最後に吉高は「この素晴らしい演奏を、皆さんと同じ場所で聞けたことがすごく幸せです。こんなに素敵な作品になったのは皆さんの力があってのこと。最後まで見届けていただけたら幸せです」と締め括った。
今回のコンサートは12月8日午後5時から、NHK総合テレビにて放送されることが決定。再放送やワールドプレミアム放送も予定されている。
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