先の衆院選の結果を踏まえた衆院内の控室の新たな割り当てが決まった。過半数割れした与党が部屋を大きく減らす一方、議席を伸ばした立憲民主党や国民民主党は占有スペースを拡大。11月下旬〜12月初旬の召集が見込まれる臨時国会に向け、衆院内の「引っ越し」作業が本格化した。
衆院控室の総面積は2488.5平方メートルで、各会派に所属議員1人当たり約5平方メートルを割り当てるのが原則。衆院選結果を基に再計算した結果、自民、公明両党は選挙前からそれぞれ2割以上減らし、立民は1.3倍、国民は2.9倍となった。
自民が総務会長室、政調会長室として使っていた控室はともに立民に移行。国民民主には日本維新の会が記者会見などに使用していた部屋が割り振られた。れいわ新選組はこれまで無所属議員との相部屋だったが、単独で一部屋を確保した。
立民幹部の一人は「自分の執務室ができる」とにんまり。同党関係者は「党本部の機能の一部を国会に移すこともできる」と興奮気味に語った。一方、自民などは「議席減を実感する」(関係者)などと悲哀を味わっている。