11月5日、アプリリアは中排気量ネイキッドスポーツモデルの新型『Tuono457(トゥオーノ457)』をイタリア・ミラノで11月7〜10日に開催されたEICMA 2024(ミラノショー)で発表した。
『トゥオーノ457』は、2023年に発表されたフルカウルスポーツモデルの『RS457』(日本未導入)をベースに、日常的なライディングやツーリングでの楽しさを提供するネイキッドバイクとして誕生した新規モデルだ。
この『トゥオーノ457』のエクステリアは、2008年に発売された“トゥオーノ1000R”をオマージュしてデザインされた。2024年時点でラインアップされている他のトゥオーノシリーズと比べ、フロントからサイドのフェアリングが縮小し、アンダーカウルは取り去られ、よりネイキッドなスタイリングに仕上がっている。
搭載する457cc並列2気筒エンジンは、冷却とブローバイの経路をエンジン内へ統合することで、外部の配管を排除。クランクケースを水平方向に2分割することで、堅牢さを確保しながら軽量化とコンパクト化を実現した。
このパワートレインの最高出力は、EUにおける自動二輪免許のA2クラスに適合した35kW(47.6PS)/9,400rpm。最大トルクは43.5Nm/6,700rpmだが、3,000rpmの時点で80%以上のトルクを発生させる。
軽量なアルミフレームのシャシーは、高い剛性とハンドリング性を重視して開発された。前述のエンジンと組み合わさり車両重量はわずか159kgに抑えられている。
足回りには、プリロード調整が可能なフロントフォークとリヤショックアブソーバーを装備。車体バランスを考慮しアシンメトリー形状に設計されたスチール製両持ち式スイングアームと組み合わさることで高い応答性を発揮する。
ボディカラーは、ピラニア・レッドとプーマ・グレーの2色を用意。今回のミラノショーで初公開された新型『トゥオーノ457』の価格や発売時期、日本に導入されるかなどの詳細は未定となっている。