前回からの続き。私はシオリ。夫のコウダイと9か月になる息子のアオト、そして愛犬のマロンと一緒に暮らしています。「マロンがアオトに危害を加えた」と言われ、私はパニックに陥ってしまいました。病院に向かったはずのコウダイに連絡をしても、納得できる返事はもらえずじまい。悲しみに浸ることしかできません。しかしよくよく考えると、今回の件にはなにやら違和感が。アオトは泣きもしていませんでしたし、マロンだっていつもと行動が違います。なんだかおかしくありませんか?
コウダイは語気を荒げながらそう言うと、「言ってやった」とでも言わんばかりにドヤ顔をしています。私はコウダイを無視してアオトににっこりと微笑むと、まずはアオトの傷の確認をすることにしました。「アオト、噛まれたのはどっちの足かな? ちょっと見せてね〜」
私が目の前にアオトの保険証を出すと、コウダイはハッとした顔をしました。そこで私はカマをかけることに。「実家は楽しかった?」コウダイはぎょっとしてうろたえています。
私はたたみかけるようにコウダイに気持ちをぶつけました。
鼻息を荒くしながら帰宅してきたコウダイ。「離婚か犬を捨てるかどちらかを選べ」と私に迫ってきました。しかしコウダイの主張を疑っている私としては、従うつもりはありません。
アオトに傷がないことを確認してコウダイの発言の矛盾を指摘すると、みるみるうちに顔が真っ青に。やはりコウダイは嘘をついていたようです。
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【第4話】へ続く。
原案・編集部 脚本・motte 作画・魚師 編集・塚田萌