チェルシーに所属するフランス代表FWクリストファー・エンクンクに移籍の可能性が浮上しているようだ。11日、フランス紙『レキップ』やイギリス紙『デイリー・エクスプレス』が伝えている。
現在26歳のエンクンクはパリ・サンジェルマン(PSG)の下部組織出身で、2015−16シーズン途中にトップチームデビューを飾った。その後、2019年夏に加入したライプツィヒで主軸として活躍し、約4年間で公式戦通算172試合出場70ゴール56アシストという成績を残すと、昨年夏にチェルシーへ完全移籍。負傷による長期離脱がありながらも、ここまで公式戦31試合に出場し、13ゴール1アシストをマークしている。
センターフォワード(CF)やウイング(WG)、攻撃的MFなど複数のポジションをこなせるエンクンクだが、現時点で定位置の確保には至っておらず。今シーズンのプレミアリーグでの先発起用はわずか1試合となっており、カラバオカップやヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)が主戦場となっている。
そんなエンクンクが、早ければ今冬の移籍市場で新天地を求める可能性が浮上しているようだ。報道によると、マンチェスター・ユナイテッドがルベン・アモリム監督の下での“新たな船出”に向けて即戦力の補強を画策しており、複数ポジションでの起用が可能なエンクンクの調査を行なっているとのこと。また、古巣であるPSGが1月の移籍市場でオファーを提示する可能性もあるようだ。
イギリスメディア『テレグラフ』によると、チェルシーはエンクンクの売却に完全に反対しているわけではなく、獲得時に費やした5200万ポンド(約102億円)の回収や新たなストライカーの獲得が見込める場合には、オファーに耳を傾ける可能性があるという。
なお、先発起用が限られているエンクンクの現状について、チェルシーを率いるエンツォ・マレスカ監督は先日「シーズンは非常に長いので、彼は我々を助けてくれるだろう。試合数は多く、ゲームプランが変わることだってある。ニコ(ニコラス・ジャクソン)よりもクリストファーが有利になることもある」と語っていた。