俳優の前田公輝(33)が、このほど大阪市内で行われた主演ミュージカル『ミセン』取材会に出席し、並々ならぬ思いを語った。
【写真】ミュージカルで『ミセン』? 歌うチャン・グレ役の前田公輝 『ミセン』は、韓国のウェブトゥーン(ウェブコミック)を実写化したドラマが大ヒット。日本でも『HOPE〜期待ゼロの新入社員〜』のタイトルで映像化。さらに、中国でもドラマ化されるなど、「ミセンシンドローム」と呼ばれるほどの社会現象を起こした。
プロ棋士になる夢が絶たれ、商社のインターンとして働くことになる主人公チャン・グレが、囲碁で培った能力や、同僚らとのチームワークを通じ、未来を切り開いていくヒューマンストーリー。『ミセン』とは囲碁用語で、漢字では「未生」と書き、まだ完全な「死に石」ではなく、どちらにも転ぶ石のことをいう。
ミュージカル化は世界初となるが、前田は「台本を読んで、泣いた」と告白。原作・ドラマのファンとして「物語を凝縮してるから、ちゃんと『ミセン』の魅力って伝わんのかな?」と不安もあったというが、「じわじわ余韻に浸りたくなる感じがあった」と自信。
かつてない“歌う”チャン・グレ役。落ち着いた性格だが、ステージ上では秘めた気持ちを「情熱的に歌い上げるときもあるかも」と期待。歌は約20曲と明らかにし「甘いこと言ってないで、会社のことを考えて現実を…という場面では、低い曲調。人間の心情を表している」とアピールした。
『ミセン』は、韓国作品の中でも、現実的な日常を描き、頑張る姿が共感を集めてきた。前田は「日本と『ミセン』は相性がいい」とし「(ミュージカルを)日本でやる意味をめちゃめちゃ感じている」と使命感。来年1月の幕開けに向け、「ほぼ『ミセン』のことしか考えてない」と張り切った。
オ・サンシク課長役は橋本じゅん。インターン同期のアン・ヨンイ役は清水くるみ、ハン・ソギュル役は内海啓貴、チャン・ベッキ役は糸川耀士郎が演じる。大阪・新歌舞伎座で1月10日〜14日に上演後、名古屋(2月1日〜2日/愛知県芸術劇場 大ホール)、東京(2月6日〜11日/めぐろパーシモンホール 大ホール)と続く。