金融機関から融資金計22億円超をだまし取ったなどとして、詐欺と会社法違反(特別背任)の罪に問われた太陽光発電関連会社「テクノシステム」(東京)社長、生田尚之被告(50)の初公判が13日、東京地裁(向井香津子裁判長)であり、被告は無罪を主張した。
検察側は冒頭陳述で、テクノ社は債務超過に陥り、自転車操業を行うようになったと指摘。生田被告は部下に虚偽の説明をさせて銀行などから融資を受け、資金繰りに充てたとした。
弁護側は金融機関を欺いていないと主張。検察の証拠収集手続きには重大な違法があったとして公訴棄却も求めた。
起訴状によると、生田被告は2020年3〜7月ごろ、虚偽の書類を提出するなどして金融機関3社から計約22億3100万円を詐取。18年8月〜19年4月、テクノ社の資金計3億9400万円を賭博の借金返済に充てたとされる。