TOYOTA GAZOO Racingが2025年シーズンWEC参戦体制発表。不変の体制で王座防衛目指す

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2024年11月13日 17:30  AUTOSPORT web

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2025年の8号車ドライバーの7号車ドライバーの小林可夢偉/マイク・コンウェイ/ニック・デ・フリース
 11月13日、TOYOTA GAZOO Racingは2025年のFIA WEC世界耐久選手権のドライバーラインアップを発表した。7号車は小林可夢偉/マイク・コンウェイ/ニック・デ・フリース、8号車はセバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮という顔ぶれで、今季と変わらない組み合わせとなっている。

 2012年からWECに挑戦し、いまやシリーズを代表する存在として戦っているTOYOTA GAZOO Racing。耐久レースの最高峰のフィールドでレース用ハイブリッド・パワートレーンを鍛えるとともに、TOYOTA GAZOO Racingがレースに臨む使命である“モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり”、“モータースポーツの魅力と持続可能なモータースポーツ活動の追求”を続けている。

 12年目の挑戦となった2024年は、6年連続でのマニュファクチャラーチャンピオンを獲得したが、迎える2025年もハイパーカークラスに挑戦し、タイトル防衛、そしてライバルのフェラーリに奪われているル・マン24時間での勝利奪還を狙う。2025年もレース用ハイブリッド・パワートレーンを搭載した2台のトヨタGR010ハイブリッドの2台体制で臨む。

 そんな2台をドライブするのは、2024年と同様に7号車がチーム代表も兼務する可夢偉、そしてコンウェイ、今季はスーパーフォーミュラにもスポット参戦したデ・フリースという3人。8号車も同様に、3年間で二度のワールドチャンピオン、1回のル・マン優勝を果たしたブエミ/ハートレー/平川というトリオで臨む。

「2025年シーズンもドライバーラインアップにトップドライバーがそろい、自分もまたその一員となれて嬉しいです。ドライバー全員、そしてチーム全体のチームスピリットと一体感は、年を追うごとに、レースを重ねるごとに強まっています」とコメントするのは、チーム代表で7号車ドライバーの可夢偉。

「今年もトヨタとパートナーの皆さまの大きなサポートのおかげで、何度か良い結果を残すことができました。しかし、我々はさらなる成功を目指しています。WECハイパーカーカテゴリーでの競争は大変な挑戦であり、非常に強力なライバルとの戦いですが、これまでもすべてのレースでパフォーマンスを向上させるための努力を続けてきましたし、来シーズンも続けていきます」

「トヨタファミリーの一員として、変わらないラインナップによりお互いを知り尽くしたドライバーとチームメンバーで、耐久レースの世界での成功を目指し戦います。2025年への挑戦へ向け、チームの士気は高まっています」

 なお今回の発表はレギュラードライバーの6人だけで、今季リザーブドライバーを務めた宮田莉朋をはじめとしたラインアップには触れられていない。今後の発表が気になるところだ。

 5名のドライバーの2025年に向けたコメントは下記のとおり。

マイク・コンウェイ(7号車)
「2025年もTOYOTA GAZOO Racingの7号車のドライバーとして走れることに、興奮が抑えられないよ。このチームで過ごしてきた10年間は喜びであり、本当に家族の一員であるように感じている。今年は我々にとってはいろいろあった1年だったが、ドライバーとして上手くやれたと思うし、強力なチームスピリットとともに非常に楽しく過ごせた1年でもあった。お互いに、常に最高レベルのパフォーマンスを発揮するよう刺激し合っており、本当に楽しい。2025年のスタートが待ちきれないよ」

ニック・デ・フリース(7号車)
「来年も可夢偉とマイクとともに7号車で走れることを嬉しく思う。今年は僕にとっては7号車のドライバーとして初めてのシーズンだったが、素晴らしい1年をともに過ごすことができた。もちろん浮き沈みもあったけど、全体的には素晴らしい経験だった。2025年もこのチームの一員として走れることは本当に嬉しく、名誉に思っているし楽しみだ。TOYOTA GAZOO RacingはWECで多くの歴史と、コースでの偉大な記録を残しているけど、我々にはそれをさらに拡げていく大きな野望がある。来年も勝利とチャンピオン獲得を目指し戦い続けたい」

セバスチャン・ブエミ(8号車)
「このチームは私の家族にとっても大きな存在だ。私の家族は50年以上トヨタの販売店を経営しており、僕はトヨタに囲まれて育ってきたんだ。子供のころジュネーブ・モーターショーでGT-One(TS020)と一緒に写真を撮ったことを覚えているよ。初めてのシーズンだった2012年からチームの一員として、これまでに多くの好成績を収めることができたことは素晴らしいことだ。さらなるル・マンでの勝利と世界チャンピオン獲得のチャンスを与えてくれたTOYOTA GAZOO Racingの皆さんに感謝している」

ブレンドン・ハートレー(8号車)
「TOYOTA GAZOO Racingで引き続き走れることはとても嬉しいし、そのチャンスを与えてくれたチームとトヨタに本当に感謝している。8号車の2024年シーズンは理想的ではなかったけどね。チャンピオンとしてシーズンに臨み、ル・マンでも活躍できることを期待していたけど、いつも望みどおりにいくものでもないのがモータースポーツだ。しかし、我々の士気は高く、まわりには心から信頼できるチームメンバーがいる。2025年もみんなと一緒に、世界チャンピオンとル・マンに挑戦できるのがとても楽しみだ」

平川亮(8号車)
「TOYOTA GAZOO Racingの一員としてWECに参戦して4年目のシーズンを迎えられることを嬉しく思います。もちろん、ル・マンの勝利とチャンピオン獲得を目指しますが、ハイパーカーには新たなメーカーも参入してきますし、来年も厳しい戦いになるでしょう。しかし、我々にはそれに負けないポテンシャルとチームスピリットがあります。トヨタとパートナーの皆さまのサポートのおかげで、我々は強くなれると確信していますし、その一員として新たなシーズンに挑戦するのを楽しみにしています」

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