TC2000王者ペーニャがプジョーで2勝目、僚友カルドゥソも選手権首位を奪還/TCR南米第9戦

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2024年11月13日 19:30  AUTOSPORT web

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レース1はファン-マヌエル・カゼッラ(Squadra Martino/FL5型ホンダ・シビック・タイプR TCR)が前戦に続く連勝を飾り、僚友ロドリゴ・バプティスタとワン・ツーを決めて1点差でチャンピオンシップのリードを手にすることに
 今季2024年カレンダーの最後から2番目の1戦となる第9戦が、11月8〜10日にテルマス・デ・リオ・オンドで開催されたTCRサウスアメリカ・シリーズは、初戦でホンダ系の強豪スクアドラ・マルティーノのファン-マヌエル・カゼッラ(FL5型ホンダ・シビック・タイプR TCR)が前戦に続く連勝を飾り、僚友ロドリゴ・バプティスタ(FL5型ホンダ・シビック・タイプR TCR)とワン・ツーを決めて1点差でチャンピオンシップのリードを手にすることに。

 続くレース2では、アルゼンチン最高峰のFFツーリングカー選手権TC2000で4冠を決めた現役王者リオネル・ペーニャ(PMOレーシング/プジョー308 TCR)がTCR規定ツーリングカーでの2勝目を飾り、その僚友であるペドロ・カルドゥソ(PMOレーシング/プジョー308 TCR)が3位表彰台で最終戦を前にポイントリーダーの座を取り戻すシーソーゲームとなっている。

 首都ブエノスアイレスでの前戦は、ブラジルから元F1ドライバーが大挙したSCBストックカー・ブラジル“プロシリーズ”や、ホストを務めたTC2000との併催によるビッグイベントとなり、TCRでは元ツーリングカー世界王者ホセ-マリア・ロペス(トヨタ・チーム・アルゼンティーナ/トヨタ・カローラGRS TCR)の参戦でも話題を集めた。

 そんなアルゼンチン連戦の後半ラウンドとなった今回は、タイトル戦線に絡む実力者たちが予選から火花を散らし、まずはホンダのバプティスタがラファエル・レイス(W2プロGP/クプラ・レオンVZ TCR)を従えポールポジションを獲得。

 2列目には僚友のカゼッラと今季本格参戦を果たしているTCR車両開発担当者のマティアス・ロッシ(トヨタ・チーム・アルゼンティーナ/トヨタ・カローラGRS TCR)が並び、3列目にラファエル鈴木(PMOレーシング/プジョー308 TCR)とペーニャの続くグリッドとなった。

「ここテルマスで何度かレースをしているけど、いつもいい成績を収めているからこのコースが大好きだ。戻ってこられてとても嬉しいし、今年はすべてのレースに出場できなかったが、2025年はチャンピオンシップを目指して戦いたいね」と語ったバプティスタ。

 しかし明けた日曜のレース1は、オープニングラップで3番グリッドから躍進した僚友カゼッラがトラックを支配し、3周目にはTC2000“5冠”のカローラ使いであるロッシも3番手に浮上してくる。

 残り16分でセーフティカー(SC)が発動し、10分を切る段階で再開された後もトップ3には変動なく、カゼッラはチームメイトのバプティスタにわずか0.6秒差で勝利し、ロッシは3.5秒差で3位に入った。

 続いてリバースグリッド採用のレース2では、先頭のファビアン・シャナントゥオーニ(パラディーニ・レーシング/トヨタ・カローラGRS TCR)がスタートで出遅れ、オスマンのクプラとカルドゥソのプジョーが首位争いを繰り広げる。

 そこへ同週末に併催されたTC2000で活躍を演じたペーニャが割って入り、両者を追い抜いてトップに立つ。オープニングのアクシデントによるSC介入も最小限の影響に留まり、ペーニャがオスマンに1秒差で勝利。カルドソは11秒差で3位に続き、これでタイトル争いのライバルに20ポイント差の逆転を決め、選手権首位の座に返り咲いている。

 チャンピオンシップ規約により最低ポイントの3戦を切り捨てることになる候補者たちは、続く11月30日〜12月1日にアルゼンチン・サンタフェ州最大の都市であるロサリオにて最終決戦のときを迎える。

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