神奈川県や東京都の小中学校の給食に国産と偽って外国産の肉を納入していたとして、県警生活経済課は13日、食品加工会社「寿食品」(相模原市中央区、破産手続き中)の元会長、鹿島敏裕容疑者(63)=同市中央区清新6=ら5人を不正競争防止法違反(誤認惹起=じゃっき=行為)の疑いで逮捕した。全員が容疑を認めている。
同課によると、寿食品は10年以上前から安価な外国産を国産と偽っていたといい、偽装により利益が4割増加したケースがあったという。
他に逮捕されたのは、鹿島容疑者の弟で元社長の茂裕(55)=相模原市中央区矢部4▽元取締役、小峯淳二(53)=同区横山台2=▽元工場長、工藤正隆(51)=厚木市緑ケ丘5=▽元社員で経営コンサルタント業、並木啓太(35)=東京都新宿区南元町――の4容疑者。
逮捕容疑は5人は共謀し2023年5月〜10月、外国産豚肉と鶏肉や外国産と国産を混ぜた肉の産地証明書に「原産地は関東地方」などと記載。相模原、川崎、厚木の県内3市と東京都の多摩、府中、稲城の計6市の給食センターなどに18回にわたり計約1772キロを納入したとしている。
川崎市が23年9月に給食の産地検査をして、同社の豚肉が「カナダ産」と推定される結果が出たことで産地偽装の疑いが浮上。県警は23年11月、本社などを不正競争防止法違反容疑で家宅捜索していた。【矢野大輝】
|
|
|
|
|
|
Copyright(C) 2024 THE MAINICHI NEWSPAPERS. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。