「デカい洗濯ばさみを作ってみたけど、何をはさんでも可愛げがあって大変よい」
ロボット開発を仕事にしながら、工作が趣味だというはんだるさん(@handaru20pF)が、とてつもなく大きな自作洗濯ばさみをX(旧Twitter)でお披露目しました。
実際に手に持っている写真からも、これがいかに大きいかが分かりますね。さらに、ホワイトボードや椅子など、いろいろなものを挟んでいる様子も。
驚くほどデカい洗濯ばさみ。Xのリプ欄にも驚きと称賛の声があがりました。
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「思ってた10倍でかかった」
「でっかいことはいいことだ!」
「わりと欲しいかも」
「色々なもの挟みたい」
「挟まれたいのですが、痛いですか?」
「バネの力はどのくらいなんだろう?」
なぜ洗濯ばさみを?大きなモノづくりを行う理由は?
驚きの洗濯ばさみを制作されたはんだるさんですが、これまでにも実物より巨大な作品をたくさん公開されています。
なぜ今回、洗濯ばさみを作られたのでしょう?洗濯ばさみとして実用性はあるのでしょうか。また、デカいものを作り続ける理由は?はんだるさんに、お話を聞きました。
――デカい洗濯ばさみを作ろうと思ったのは?
はんだるさん:ここしばらく、「これのでっかいサイズがあったら面白いなー」といった視点で身の回りの製品を観察していたのですが、しっくりきたものの一つが洗濯バサミでした。誰でも知っていて、きっと共感してくださる方も多いはず!と考えて製作を決めました。
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――どうやって作ったのでしょう?
はんだるさん:まずは、実際にいくつか洗濯ばさみを買ってみて、形状や構造の特徴などを軽く観察し、製作する上での加工法や素材を念頭に3DCADソフトでモデリングを行いました。 あとは3Dプリントを行って、組み立てや塗装といった手順で完成させます。作りたい作品のサイズによって製造方法が大きく変わるのですが、塗装やその下処理の工程はおおよそどの作品でも同じです。
――洗濯ばさみを作ってみていかがでしたか?
はんだるさん:作品を公開してから可愛いという意見をくださる方が思った以上に多く、何気ない身の回りの生活用品にもまだ見ぬポテンシャルがあるものだなーと興味深く感じました。 それから、すべての巨大化作品にも言えることですが、実用性は基本ありません!観賞用のオブジェとしての役割が主になります。特にこの洗濯ばさみは大きさの割に挟む力は弱いので、完全に置物です。
――実用性はないのですね(笑)。大きなものを作るようになったきっかけや魅力は?
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はんだるさん:幼いころから食品サンプルやミニチュアのような、リアルに再現された造形物が好きでした。特に、よく見る形のものが何倍も大きくなっていたり、逆に小さくなっているものに対して独特の面白さを感じていたので、自然とそういうものを作るようになりました。魅力については言語化が難しいのですが、大きなものへ感じるインパクトと、身の回りの製品に思い描く普通のサイズとの相違が面白さにつながっているのかなとは少し思っています。
――逆に、大きすぎて困ることはあったりしないでしょうか?
はんだるさん:こういったスケールモデル的な作品を作るとき、1辺の大きさを10倍すると体積は100倍になるように、そのまま等倍しただけではほとんどの機械的特性が機能しなくなります。洗濯ばさみでいえば、ばねの部分はその性質が顕著に出ます。原寸の機能や見た目をできるだけ再現しつつ、現実的な製作方法を選択するところが毎回困るポイントです。
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大学でロボティックスを学び、現在は仕事でロボットの開発を行っているはんだるさん。「趣味では基本こうした役に立たないくだらない工作ばかりしているのですが、仕事では結構硬派なロボットを造っています。世の中を裏から支える縁の下の力持ち的なイメージでしょうか」とのこと。
「趣味と仕事ではモノづくり以外の共通点はなかなかないのですが、良いメリハリになっていると思っています」(はんだるさん)
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・竹中 友一(RinToris))