「総務の仕事は適切に評価されていない」7割 定量的な指標設定難しく

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2024年11月14日 12:11  ITmedia ビジネスオンライン

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 総務専門誌を発行する月刊総務(東京都千代田区)は、全国の総務担当者を対象に「総務の評価についての調査」を実施した。自社の評価制度が総務部門の仕事を適切に評価する仕組みになっているかについて、「はい」と回答したのは29.7%にとどまった。


【画像】「現在の評価制度は、総務部門の仕事を適切に評価できる仕組みになっていると感じるか?」 アンケート結果グラフ


 回答者のうち、評価する立場の人で「はい」と答えた割合は38.5%で、評価される立場の人は21.9%と、16.6ポイントの差があった。


 総務部門の目標管理が難しいと感じるかについて「とても感じる」(40.6%)、「やや感じる」(44.9%)と答えた割合は合わせて8割を超えた。


 目標管理が難しい理由は「定量的な指標が設定しにくい」(80.5%)が最も多く、「業務内容が多岐に渡るから」(66.9%)、「目標の達成基準が設定しにくいから」(65.3%)が続いた。


 定量化が難しいと感じる業務1位は「社内問い合わせ対応」(56.5%)、2位は「文書管理」(40.6%)、3位は「健康管理」(39.1%)、4位は「施設管理」(38.4%)、5位は「入退社・勤怠管理」(31.9%)だった。


 総務部門でエンゲージメントを高め、成長を実感できる評価を行うために重視している点は何か。最も多くの回答が集まったのは「定期的な面談」(63.1%)で、「チーム全体での目標共有」(55.4%)、「具体的なフィードバックの実施」(49.2%)、「スキルアップの機会提供」(35.4%)、「資格の取得」(23.1%)と続いた。


 自身のキャリアパスや目標が明確になっているか尋ねたところ、「はい」と回答したのは48.6%と半数を下回った。また役職が低い人ほど、キャリアパスが明確になっていないことが分かった。


 調査元の月刊総務は「総務担当者が自身の成長を実感しながら働ける環境づくりが今後の重要なテーマだ」と指摘している。調査は、全国の総務担当者を対象にインターネットで行った。調査期間は2024年9月10〜17日、有効回答数は138人。



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